スポット参戦狙う渋野に影響は？コロナ禍の米女子ツアーは来季日程が不透明

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 最終日（14日）◇チャンピオンズGCサイプレスクリークコース (テキサス州)◇6731yd（パー71）

メジャー2勝目を惜しくも逃した渋野日向子だが、“リベンジ”に向けて2021年も米ツアースポット参戦に意欲的な姿勢を貫く。来年の目標のひとつとして「米ツアーに参戦するためにもスポットで参戦させていただければ試合で結果を残す」と歯切れよく言った。

国内ツアーの試合中止が相次いだ2020年は8月から2カ月にわたって英米を転戦。その間に3つのメジャーを含め、6試合に出場した。慣れない環境での挑戦は心技体の成長も後押しした。

来季出場権を争う米ツアー予選会（Qスクール）が中止され、一戦一戦がツアーメンバーとなる道を切り開くチャンスにもなる。一方で世界的な新型コロナウイルス感染拡大は収まっているとは言えない状況。シーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」（17日～／フロリダ州ティブロンGC ）を残すのみとなった米女子ツアーの来季日程も不透明だ。

米ゴルフウィークでは、21年1月21日からフロリダ州でダイヤモンドリゾートが冠スポンサーを務める大会が行われる予定としつつ、その後のスケジュールは見通せないと伝えた。

ことし2月にオーストラリアで開催された「ISPS HANDA ヴィックオープン」「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」はすでに中止を発表。オーストラリアの後に例年ならタイ、シンガポール、中国と続くシリーズも渡航制限などを考慮して中止の危機に瀕している。

シーズン最初のメジャーとなる「ANAインスピレーション」（カリフォルニア州ミッションヒルズCC）は4月1日開幕を目指しているが、それまでの“空白期間”に米本土で新たな試合の追加に動く可能性もあるという。

渋野自身、シーズン序盤の2月に出場を予定していたアジア開催の米ツアー2試合が中止となって調整に苦慮した一年。それでも最後のメジャーで再び頂点に迫った。ぶれない目標を胸に、高みを目指す歩みは止めない。