2020年 全米女子オープン

ルーキーは経験重視の全米女子 古江「自分なりのプレー」西村「レベルを感じたい」

2020/12/01 15:06
西村優菜らルーキーが海外メジャーに挑む※写真は2020年「大王製紙エリエールレディス」)

国内女子ゴルフは「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で2020年の日程を終え、次なる舞台は海外へ。過去最多となる日本勢18人が出場する海外メジャー「全米女子オープン」は10日にテキサス州のチャンピオンズGCで開幕する。

昨年は渋野日向子が「AIG女子オープン(全英女子)」で42年ぶりの海外メジャー制覇を成し遂げ、日本女子ゴルフ界としても現実味が増したメジャータイトル。初の本格参戦ながら日本で最多の3勝をマークした20歳の古江彩佳は「自分なりのプレーができて、結果は全然望まないです。経験をいっぱいできれば良い」と将来の糧とする。圧倒的な安定性を武器としており「(全米は)自分のゴルフがどう通用するのか、を見られる場面になる」と世界での立ち位置を確認する考えでいる。

同じくルーキーイヤーで初優勝を挙げた20歳の西村優菜も「海外のレベルを感じて、次につなげたい」と同学年の古江と同じく経験値アップを最重要視する。

今年の「AIG女子オープン」でメジャー大会自己最高の6位に入った上田桃子は7年ぶりの出場となる。「(リンクスだった)全英のコースとは全然違うものが求められる。全米のコースは確実にスピンショットが必要になる」と話し、2コースを使う大会を「体力的な部分はあると思うけど、適応力というのも大事に。しっかり小技を磨いてきたので、そこで勝負してスコアを作っていければ」と見据える。

渋野は「(予選落ちした)全英や(58位の)KPMG(全米女子プロ)のときより、かなりプラスな気持ちで臨める。悔いの残らないように戦いたい」と復調気配を感じながらの渡米。リコーカップを制した原英莉花は「ショット面やアプローチのバリュエーションの少なさなどあるけど、今の自分でも戦えるように日々、勝負強さを磨いていきたい」とメジャー初挑戦への意気込みを口にする。

前年大会で日本人最高の5位に入った比嘉真美子は「今までの自分を超えられるように。優勝争いに加われるように」と言い、勝みなみは「まずは予選通過を目指す」と4日間戦い抜くことを第一関門に置いた。

日本勢はほかに畑岡奈紗河本結稲見萌寧穴井詩岡山絵里柏原明日架小祝さくら浅井咲希笹生優花三ヶ島かな高橋彩華が出場を予定している。

※編注:日本勢は新たに高橋彩華の繰り上がり出場がわかり、本文を一部修正しました。

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