ルーキーは経験重視の全米女子 古江「自分なりのプレー」西村「レベルを感じたい」
国内女子ゴルフは「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で2020年の日程を終え、次なる舞台は海外へ。過去最多となる日本勢18人が出場する海外メジャー「全米女子オープン」は10日にテキサス州のチャンピオンズGCで開幕する。
昨年は渋野日向子が「AIG女子オープン(全英女子)」で42年ぶりの海外メジャー制覇を成し遂げ、日本女子ゴルフ界としても現実味が増したメジャータイトル。初の本格参戦ながら日本で最多の3勝をマークした20歳の古江彩佳は「自分なりのプレーができて、結果は全然望まないです。経験をいっぱいできれば良い」と将来の糧とする。圧倒的な安定性を武器としており「(全米は)自分のゴルフがどう通用するのか、を見られる場面になる」と世界での立ち位置を確認する考えでいる。
同じくルーキーイヤーで初優勝を挙げた20歳の西村優菜も「海外のレベルを感じて、次につなげたい」と同学年の古江と同じく経験値アップを最重要視する。
今年の「AIG女子オープン」でメジャー大会自己最高の6位に入った上田桃子は7年ぶりの出場となる。「(リンクスだった)全英のコースとは全然違うものが求められる。全米のコースは確実にスピンショットが必要になる」と話し、2コースを使う大会を「体力的な部分はあると思うけど、適応力というのも大事に。しっかり小技を磨いてきたので、そこで勝負してスコアを作っていければ」と見据える。
渋野は「(予選落ちした)全英や(58位の)KPMG(全米女子プロ)のときより、かなりプラスな気持ちで臨める。悔いの残らないように戦いたい」と復調気配を感じながらの渡米。リコーカップを制した原英莉花は「ショット面やアプローチのバリュエーションの少なさなどあるけど、今の自分でも戦えるように日々、勝負強さを磨いていきたい」とメジャー初挑戦への意気込みを口にする。
前年大会で日本人最高の5位に入った比嘉真美子は「今までの自分を超えられるように。優勝争いに加われるように」と言い、勝みなみは「まずは予選通過を目指す」と4日間戦い抜くことを第一関門に置いた。
日本勢はほかに畑岡奈紗、河本結、稲見萌寧、穴井詩、岡山絵里、柏原明日架、小祝さくら、浅井咲希、笹生優花、三ヶ島かな、高橋彩華が出場を予定している。
※編注:日本勢は新たに高橋彩華の繰り上がり出場がわかり、本文を一部修正しました。