2020年 全米女子プロ

畑岡奈紗は我慢の初日に納得「上だけを見てやっていく」

2020/10/09 11:17
風の中でショットに苦しみながら粘った

◇米国女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日(8日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇6577yd(パー70)

8時5分と早いスタートだった畑岡奈紗のプレー中にも、ただでさえタフなコースに強く冷たい風が吹きつけた。1バーディ、3ボギーの「72」で2オーバー40位。「ずっと耐えるゴルフというか、攻めていくというよりは我慢する展開。これだけ風が強かったり、気温が低い中では我慢できた部分もある。初日としてはまずまずかなと思う」と及第点をつけた。

コースや風と格闘しながら、懸案のショットを必死に立て直そうとしている。3番ではティショットを右サイドのフェアウェイバンカーに突っ込んだが、レイアップ後の3打目をピンに絡めてパーセーブ。6番で今度は左のフェアウェイバンカーに入れ、ボギーが先行した。

折り返しの9番(パー5)で最初のバーディも、後半13、14番(パー3)と立て続けにティショットが大きく右へ。グリーン左奥にピンが切られた13番は左のバンカーを警戒して3Wを持ったが、思わぬミスが出た。グリーン右から巧みなロブショットを見せた14番はパーパットを決めきれなかった。

ショットの制御がままならなくても、パニックにならないのが世界ランキング5位の底力。「イメージが湧かない中で(13、14番は)そういうショットだったのでしょうがない。無駄なボギー、もったいないミスだけしないように」と割り切って傷口を広げなかった。

「これだけ風が吹くと、5アンダーとかを出すのは難しい。いまのところトップとの差も離れていないので、上だけを見てやっていきたい」。まだ最初の18ホールが終わっただけ。首位と5打差は十分に射程圏内だ。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/亀山泰宏)

2020年 全米女子プロ