2020年 ショップライトLPGA

日本のエースからエースへ 畑岡奈紗に松山英樹が助言

2020/10/04 08:44
ショットは好調をキープ

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 3日目(3日)◇シービュー・ア・ドルチェホテル(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

2週前の「キャンビア ポートランドクラシック」を欠場し、2週間試合から離れた畑岡奈紗は、同じフロリダ州オーランドに拠点を構える松山英樹と練習する機会があった。

女子と男子、それぞれ日本のゴルフ界をけん引する2人。畑岡は松山に、かねて苦手意識を抱いていた30ydから60ydのショットの距離感について相談した。「いまショットの調子がいいなら、アプローチだけが悪いと考えるより、ショットの流れで考えればいいんじゃないか、という話をしていただきました」

タフな戦いとなった「AIG女子オープン」(全英女子)で「よりイメージが悪くなって、『アプローチが、アプローチが』と考えすぎてしまっていた」。課題へのフォーカスが過剰になっていた思考を転換することで、視界が開けた。

7位に入った3週前の「ANAインスピレーション」からショットの好調を自覚している。今季は1月に2試合連続2位となったこともあったが、「今年に入ってから、調子は一番いいんじゃないですかね。ANAはショットがすごく良くて、パターを決めきれなくて優勝できなかったですけど、全体的にバランス良くできているのは、今かな」と言い切れる状態にある。

この日同組で首位の座を譲ったメル・リード(左)を追いかける

単独首位スタートから「70」と伸ばしきれず3打差4位に後退したものの、「3日間のうちでショットの感覚は一番良かった。いいスコアと紙一重のラウンドだった」。バウンスバック直後の後半17番(パー3)では難しいアプローチを6m近くオーバーさせながら、パーパットをねじ込んで耐えた。ピンチで集中力を研ぎ澄ませ、18番(パー5)のバーディフィニッシュにつなげた。

「まだまだ追いつけない位置じゃない。きょうは(同組で首位に立った)メル(リード)がすごくいいプレー。あすは自分がたくさんバーディを獲れるように」と力強く逆転を見据える。何より、「好きですよ、そっち(追いかける展開)の方が」と笑った言葉が頼もしい。(ニュージャージー州ギャロウェイ/亀山泰宏)

2020年 ショップライトLPGA