米国女子ツアー

飛距離287ヤード 笹生優花の戦友・パグダンガナンってどんな人?

2020/09/25 17:38
飛距離が自慢のビアンカ・パグダンガナン(写真は2020年キャンビアポートランドクラシック Steve Dykes/Getty Images)

前週の米男子メジャー「全米オープン」を制したのは、ブライソン・デシャンボー。4日間の平均飛距離は325.6ydで、飛ばし屋としても大きな話題を呼んだが、米女子ツアーでも飛ばし屋が注目を集めている。

フィリピンのビアンカ・パグダンガナンはアリゾナ州立大から、今年プロ入りした22歳のルーキー。今季は米ツアーに4試合出場し上位こそ逃しているが、平均飛距離は287.462ydを記録。レキシー・トンプソン(271.634yd)やネリー・コルダ(272.868yd)らを抑えて、堂々の1位に輝いている。

米ゴルフウィークが23日、特集。「なぜ、これほど飛ぶかは分かりませんが、無理のないスイングを心がけています」とパグダンガナン。筋力トレーニングには熱心ではないが、高校から飛距離が伸び始めた。憧れの選手に、米ツアー2勝で同郷のジェニファー・ロザレスを挙げる。

母校ゴルフ部のコーチ、ローラ・イアネロ氏は「彼女のパワーの源は素早い腰の回転と地面を効率的に使えること。ショートアイアンに磨きをかければ、莫大なお金を稼げるようになる」と活躍に期待する。

3Wですら飛距離は245ydを誇り、大学では類まれなる能力から、伝説の生き物を引き合いに出し、幻の一角獣「ユニコーン」と呼ばれていたという。

右が笹生優花。中央がビアンカ本人(ビアンカ・パグダンガナンのインスタグラム@biancapagdaより)

2018年アジア大会では、日本女子ツアーで活躍する19歳の笹生優花とともにフィリピン代表のチーム戦の金メダル獲得に貢献。個人戦では笹生が金、パグダンガナンは銅を獲得した。

その笹生は9月の日本ツアー「デサントレディース東海クラシック」恒例のドラコン大会で、270ydを記録して優勝。こちらも飛ばし屋としての結果を残した。笹生が目標とする米ツアー参戦となれば、飛ばし屋対決が海の向こうで実現するかもしれない。