「また勝てて本当に嬉しい!」とC.クン
―今シーズン、台湾勢2人目の優勝おめでとうございます。あなたにとっては2003年以来5年ぶりの勝利になりますが、感想を聞かせて下さい。
キャンディ・クン
「本当に長いこと勝てなかったので、また優勝の喜びを味わうことが出来てとても幸せです。今年は何度か優勝のチャンスもあったのですが、シーズンが終わらないうちに、久々に勝てて本当に良かった。あと何試合か残っているので、また勝てれば嬉しいですね」
―風も強かったし、厳しい寒さの中でのプレーになりましたが?
キャンディ・クン
「本当に寒い1週間でした。でもショットが良かったので、風にはあまり影響を受けませんでした。ただ自分のプレーを心がけ、いいショットを打つことだけを考えていました。構えたときに、いいショットが打てそうな予感がしていたんですよ。実際、思ったところにボールが飛んでくれましたし、天候に関係なくいいプレーが出来ました」
―台湾の選手は風の中のプレーが得意だそうですね?
キャンディ・クン
「台湾の選手、といっても、4人しか居ませんけどね」
―LPGAに限らず、過去にツアーでプレーしていた選手や男子も風に強い選手が多かったですよね? 台湾には風が強いコースが多いとか?
キャンディ・クン
「そのことについては、よくわかりません。私自身、台湾では数えるほどしかプレーしたことがないので。でも1つ言えるのは、私がショットメーカーだということ。ショットが良いから風が吹いたとき、アドバンテージがあるのかな、と。風が吹いても、思ったところにボールをコントロール出来るんです。台湾人だから、というのが理由ではないと思います」
―9番のティショットかセカンドショットを打ったとき、脚に痛みが走ったとか?
キャンディ・クン
「そうなんです。9番のセカンドショットをラフから5番ウッドで打ったんですが、インパクトの瞬間、筋肉が引き攣れるような痛みを感じ、残りのハーフは『あと9ホール、あと8ホール』と自分に言い聞かせてプレーしていました。痛み止めを途中で飲んで、今もお尻のポケットにホカロンが入っています。少し痛みも残っています」
―でもそのホールでイーグル?
キャンディ・クン
「ええ。体調が万全なときに優勝争いをすると入れ込み過ぎて自滅する傾向があるのですが、今回は脚の痛みに気を取られていたので、あまり入れ込まずに済みました。かえって良かったかもしれません」
―どっちの脚を痛めたのですか?
キャンディ・クン
「左です」
―あなたの優勝を記念して、このコースが“キャンディ・クン・コース”という名称になるそうですが、そのことは知っていましたか?
キャンディ・クン
「いいえ、初めて聞きました」
―自分の名前がついたコースが誕生するのは、どんな気分ですか?
キャンディ・クン
「カッコいいですね。韓国でより多くの人が私の名前を覚えてくれるわけですから。でも世界のどこより、韓国の人達は私の名前を知ってくれているんですよ。どこに行っても『キャンディ・クンだ!』と言われるんで、私、韓国人に見えるのかしら? と思うくらい。でも凄く嬉しいです。素晴らしいことだと思います」