比嘉真美子 家族と臨む“2度目”のエビアン

◇海外女子メジャー◇エビアン選手権 事前（24日）◇エビアンリゾートGC（フランス）◇6523yd（パー71）

直近のメジャーで好成績を残し、42年ぶりの日本人女子メジャー優勝へ期待が懸かる比嘉真美子。姉・久美子さんの夫で、今大会でキャディを務めるフローリアン・ロドリゲスさんの故郷で活躍を誓った。

姉夫妻は、三日月型のレマン湖沿いにあるエビアンリゾートGCの近くに居を構える。比嘉は以前、ふたりの結婚式でエビアンを訪れたが、時期は2月だった。「すごく寒くて外に出られなかった。今はハイシーズン、でもここまで暑いとは思っていなかった」。フランスは熱波に見舞われており、7月の平均気温より10度近く高い30度超えの日々が続く。

比嘉と母は18日（木）にフランスに入り、コースから車で20分ほどのフローリアンさんの実家に宿泊する。練習後は家族と観光や映画鑑賞をしている。「家族で過ごす時間がすごく大切。そういう時間を過ごさないと、ゴルフのリズム、プレーのリズムも悪くなる。心も充実していないとプレーにも影響する」

フローリアンさんの父はエビアンリゾートGCで長年キャディを務め、コースを知り尽くす。大会では別の選手のバッグを担ぐが、“家族たち”のサポートは頼もしい。比嘉は「難しいけど、ここのコースを知っていることが強みになる」と話す。

6月24日時点の世界ランキング40位以内の資格で、大会に初出場する。今年5月の「全米女子オープン」や昨年「全英女子オープン」では、優勝争いを演じた。「周りは私のことを知らない人ばかり。日本ツアーに比嘉真美子って選手がいる。そんな風にアピールできたら」。家族の期待と声援を背に初舞台に臨む。（フランス・エビアン／林洋平）