<また新たな一面!谷口徹はお茶目な人だった>
いや、本当に意外だった。この選手にも、こんなお茶目な一面があったのだ。デレデレの谷口徹を初めて見た。
いつも愛娘2人に目尻が下がりっぱなしのベテランが「いや~、もうほんと可愛い」と、メロメロになってしまったのは先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」の水曜日。プロアマチャリティトーナメントは毎年、芸能各界著名人と、プロゴルファーの競演が楽しみだが今年、谷口がチームを組んだのは、3人とも絵に描いたような美女揃いだった。
葛岡碧さんと三枝こころさん、森絵里香さんは、いま旬のファンションモデルさんたちで、ナイスなバディにちっちゃなお顔。
「みんな可愛いなあ~!」と、谷口は長く伸ばした鼻の下を隠そうともしない。
そしてまさか、まさかのこの発言。
「今までいろいろなプロアマ戦に出させてもらってきましたが、今日が一番楽しいです!」。とろけださんばかりの笑みで言ったのだ。
「谷口さんって、と~っても優しい!」と美女におだてられると、またいっそうデレデレ。もともと教え上手が今回ばかりはいっそう手取り足取り、その指導にも熱を帯びて・・・。
「いや、普通でしょ。みんな、ひがんでるからでしょ」と、うそぶきながらも「みなさん僕のこと、怖い怖いっていいますけどね。普段はいっつもこんな感じ」と、しゃあしゃあと。「いや、でも、今日はほんまにめちゃくちゃ楽しい。来年もぜひ同じ組合せでお願いします」。
いやはや・・・。この人って、こんな人だったっけ。いやいや少し前なら絶対に、こんなこと言う選手ではなかった。心の中で思ってはいても、まさか口に出すような人ではなかったのだ。谷口の新たな一面を見た気がした。
かつての歯に衣着せぬ物言いも、そういえば近頃は表現も以前よりは柔らかくなり、弟子たちも口を揃える。「谷口さんは、本当は凄く優しい人」。ちょっぴり不器用なのは以前のままでも、年齢を重ねてこの人はどんどんまあるくなっていく。
そういえば9月の「フジサンケイクラシック」では弟子の岩田寛の初優勝には大泣きをしていたっけ。自分の優勝では再三の涙も、人のために涙を流すようになるなんて・・・。
人も変われば変わるもの。谷口を慕う後輩たちも近頃はどんどんと人数が増えて、“チーム谷口”も結成されたほど。今年は中盤戦のケガに泣かされながらもゴルフはますます円熟味を増していくだろう。気合いのこもった真剣プレーも良いが、また新たな一面で楽しませてくれるといいな。