<今年の冬は雪、雪、雪の日本列島、オフのゴルフ界を直撃したが・・・>
今年の冬は記録的な大雪が続き、特に2度目の豪雪はゴルフ界にも大きな影響を及ぼした。2月15日はアジア最大のゴルフコンベンション「ジャパンゴルフフェア2014」の2日目。例年、各メーカーでは所属プロやタレントさんによるさまざまなイベントが用意されている。我らがJGTO(一般社団法人日本ゴルフツアー機構)でも、プロゴルファーによるトークショーを予定していたのだが、交通機関が麻痺寸前の当日は、誰もが苦心をして駆けつけてくれた。
15日に来てくれた小林正則は千葉からの道中、身も縮む思いがした。「特に高速道路は怖くて20キロくらいしか出せない」。家を出たことを、心底後悔したという。また午後から出演してくれた宮本勝昌は、自宅のある静岡御殿場の自宅が完全に雪に埋もれた。
本人は前夜から都内に入っていたから良かったが、自宅で待つ奥さんや子どものことが気がかりでならない。携帯電話に送られてきた、けなげな姿。一生懸命に雪かきをして、出口を作る家族に「頑張ってるね!」と、エールを送りながらもケガなどしないかと心配そうに、トークショーの直前まで画面に見入っていたものである。
“サプライズゲスト”として登場してくれた中嶋常幸も「家の周りはまるで雪国!」。昨年7月に膝の手術をしたばかりで復帰にかける大ベテランもちょうど良いトレーニングになると、毎日雪かきに精を出したエピソードを明かした。
幸い、JGTOブースではどのプロも時間どおりにやってきて、ブースを賑わせてくれたが他のメーカーではやむなくキャンセルとなったイベントもあったようである。
そして、今回の大雪は遠く離れた海外組にも打撃を与えた。まさかのハワイで、足止めを食ったのは選手会長。池田勇太は翌週の月曜日から、JGTO主催の宮崎合宿に合流して初日には参加者の前で激励の挨拶をすることになっていたのに日本から来る機材繰りがなかなかつかずに1日・・・2日予定が過ぎても気配はなく、シビレを切らしてとうとう予定の便をすべてキャンセル。
別の便を取り直してようやく成田に降り立ったのが合宿前日。そこから大慌てで準備をして宮崎に飛んできたのだ。
さすがの選手会長も、常夏の国にいながら雪の“被害”に遭うとはよもや思わず。「エライ目にあったよ」と顔をしかめたが、合宿は1月末の初回から選手会理事の小田孔明→宮里優作と順調にマイクをつないできていただけに、ここで我こそが絶対に穴は開けてはならないと、執念の帰国であった。
おかげさまでいよいよ合宿の“最終回”4日目の20日木曜日には青木功が特別講師として駆けつけるなど最後まで熱気ムンムン。今季にかける選手たちの思いは記録的な豪雪をも溶かさんばかりの勢いである。開幕にむけた調整もそろそろ本格化して、3月は「インドネシアPGA選手権」から始まるジャパンゴルフツアーを、どうかお楽しみに!!