国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちの災難<高橋竜彦>

2005/12/19 09:00
コーディネイトがかぶってしまった細川和彦(左)と高橋竜彦(右)。なんとなく、気まずい雰囲気?!

ツアー最終戦『ゴルフ日本シリーズJTカップ』は、毎年、凍えるような寒さとの戦いでもある。どの選手も、防寒対策は万全に。発熱効果のあるアンダーウェアを着込んだり、背中にカイロを張ったり、指の部分だけが開いた特製手袋をしたり。それぞれに、工夫が見られた。

特に、冷え込みのきつかった3日目。8月のアイフルカップでツアー初優勝をあげてみごと初シード入りを果たし、この頂上決戦にのぞんだ高橋竜彦もぬかりなく、準備を整えコースに向かったのだが・・・。

朝の練習場で、呆然と立ち尽くした。

というのも、この日同じ組で回ることになっていた細川和彦のいでたちが、その日の高橋のコーディネートとまったく一緒。黒のカシミアセーターに、カーキ色の厚手のコーデュロイパンツ。「持ってきた中で、いちばん暖かそうなズボンを選んだのが、まんま細川さんとかぶってしまって・・・」。しかも、黒のキャップには中央には『スリクソン』のロゴ。全身、ほとんど一緒で遠目から見たら、どっちがどっちか分からないほどそっくりだった。

それもこれも、2人ともダンロップの契約選手であったゆえのハプニング。同じメーカーだと、そういうこともまれに起こりうる。まして、同じ組で回るときには注意が必要だが、「・・・まさか。打ち合わせするわけにもいかないでしょう。替えの服なんて持ってないし、ショックを受けても今さらどうしようもないし。細川さんにもなんか申し訳なくて、この日は1日気まずかったですねえ・・・」と、苦笑した。

他の2人に対し、個性的なキャップで目立っていた星野英正。

ちなみにもうひとり、同じ組でプレーしていた星野英正も、やはりダンロップの看板プレーヤーだった。他の2人に対して、個性的なキャップで目立っていた。その名前にちなんで、つばの部分にデカデカと星が描かれている。「僕は、人と一緒になるのが絶対に嫌」という星野らしい、パっと目をひくデザインは、他の2人がほとんど同じコーディネイトだっただけに、いっそう効果があったかも・・・?!