2022年 フジサンケイクラシック

新リーグ参加選手の処分緩和要請も認められず JGTOがPGAツアーに

2022/09/02 19:16
ショーン・ノリス(右)は新リーグ参加の意義を強調

新リーグ「LIVゴルフシリーズ」に参戦した国内男子ツアーの選手にPGAツアーが年内の出場停止を決定した問題で、日本ゴルフツアー機構(JGTO)側が処置の緩和を求めたものの受け入れられなかったことが2日、関係者の話で分かった。

JGTOはPGAツアーから新リーグ参加選手の出場停止の「可能性がある」との連絡を受け、8月22日に国内ツアーメンバーに通達した。PGAツアーがその後、出場停止を決定したと伝えてきたのに対し、JGTOは「ZOZOチャンピオンシップ」を含む9月開幕の新シーズンに関して、新リーグに今後参戦しないことを前提に出場を認めるよう申し入れた。

PGAツアー側はいったん「検討する」と返答したが、下部ツアーやシニアツアーが暦年開催されていることを挙げ「資格喪失はPGAツアーが主催する全ての試合に適用される。無許可イベントに参加したJGTO プレーヤーは2022年末まで、全ての試合の参加資格がない」と結論付けた。

最終決定は29日、JGTOを通じて選手らに示された。

現時点での対象は谷原秀人木下稜介香妻陣一朗稲森佑貴ショーン・ノリス(南アフリカ)、スコット・ビンセント(ジンバブエ)。木下と香妻は決定を受け、今後のLIVゴルフ出場を見送ることを明言した。

一方、ノリスとビンセントは9月2日に開幕のLIVゴルフのボストン戦に出場。これまでの取材に、ノリスは「重大な決断だったが、契約で得た収入で、もっと家族と過ごす時間を増やすことができるのは大きい」、ビンセントは「世界のトッププレーヤーと一緒にゴルフができる。DJやミケルソンと回って勉強できるチャンスがあるなら、行って学べることは多い」と意義を強調した。

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