世界のアオキとキタノに歓声「支援やり抜きたい」/レジェンドチャリティ
収益金を病気や震災で被災した子どもたちの支援に充てる「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」が7日、千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部で開幕した。今年で8回目を迎えた。今季から日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長を務める青木功が、主催者の1人として参加した。
初日のギャラリー数は3359人で、昨年初日の来場者数(2686人)を673人上回る盛況ぶり。“世界のアオキ”は、大会初出場となったタレントで映画監督の“世界のキタノ”こと北野武さんとラウンド。ワールドワイドなレジェンドを一目見ようと、多くのギャラリーがつめかけ、終始笑顔がこぼれる1日を楽しんだ。
青木は6オーバーの28位、北野さんは17オーバーの著名人部門24位で初日を終えた。
今年3月のJGTO会長就任から2カ月余り。宮里優作選手会長や、丸山茂樹相談役らとともにスタートした新体制はようやく、動き始めたところだという。「人の上に立ってやる難しさ、みんなと一緒にやることの難しさを感じている」と、200人以上の意見を束ね、重責を担う職務に難しさを感じつつある。
「きょうのように楽しくプレーするところを見てもらい、いずれはやってみたい、トーナメントを開いてみたいと思ってもらえるような動きをしていかなくてはいけない」と話した。
東日本大震災から5年経った今年、九州で熊本地震が発生した。当初は、障害を持つ子どもへのチャリティを目的としてスタートした大会も「生きることへの支援に変わりはない」と、自然災害で被災した地域などへの支援も行うようになった。「できる範囲で一生懸命やる、やり抜くってことが大事」と語った。
第2回大会の2010年からサポートを続ける健康食品製造販売「サン・クロレラ」(京都市)をはじめ、各界のレジェンド、出場選手たちの支えに感謝も忘れない。「自分たちは、ただやるだけ。半年後にツアー会場にギャラリーが増えて(新体制で)『動いた』と思われれば、最高なこと」と、男子ツアーへの相乗効果も期待して締めくくった。(千葉県佐倉市/糸井順子)