シニア賞金王・宮本勝昌は再び海外進出を目指す 「戦えるチャンスがある」
2023年国内シニアツアーの賞金王に輝いた宮本勝昌が7日、都内で祝賀会を行った。会場には師事する芹澤信雄のほか、“チーム芹澤”の藤田寛之らが祝福に訪れた。
宮本は昨シーズン3勝を挙げ、シニア参戦2年目で賞金王のタイトルを獲得。「賞金王が取れたというのは、レギュラー時代にできなかったことなので非常にうれしく思います。日頃から応援していただいている方々へ、恩返しが少しできた」と、改めて喜びの言葉を口にした。
会場に駆け付けた藤田は「圧倒的な強さがあったし、(過去4回賞金王のプラヤド・)マークセンを抑える人がなかなかいなかったところを抑えた」と、同じフィールドで感じた強さを語った。芹澤は「まだまだポテンシャルが高いので、あと3~5年、シニアだったらいけるんじゃないかと。あまり甘い言葉を言うと、油断するタイプだから」と笑いつつ祝福した。
宮本自身はシニアツアーでのプレーを楽しみながら「やっぱりフィールドの厚さが違う」と、国内男子ツアーとの差も常々感じていると話す。両ツアーで自身のプレースタイルが変わることはないが、「レギュラーで4日間戦うと本当に疲れる」とリカバリーもここ数年の課題だ。
国内男子ツアーは昨年、賞金ランク110位で終了。賞金シードには届かず、今季は生涯獲得賞金上位25の資格で「東建ホームメイトカップ」から13、14試合を目安に出場する予定を組んでいる。「シニアツアーに主として出るつもり。その中で、(レギュラーツアーで)もう1回シード復活を目指してやっていければ」と話した。
主戦場とするシニアツアーでの目標の一つが、海外での活躍。昨年12月には、米シニアツアー(チャンピオンズツアー)の出場権を懸けて予選会に挑戦した。上位5名に入れず獲得には至らなかったが、今年のリベンジを目指している。
また、国内シニアの賞金ランク上位の資格で、5月「全米シニアプロ」、6月「全米シニアオープン」、7月「全英シニアオープン」の出場権を得ている。「優勝も含めて、戦えるチャンスがあると思っています」と力強く話した。(編集部・谷口愛純)