2020年 プロゴルファー誕生100周年記念 ISPS HANDA コロナに喝!シニアトーナメント

トゥルーン4位の倉本昌弘 国内シニアは「できることをやっていく」

2020/08/21 18:01
倉本昌弘。シニアツアーは今季2戦目も有観客。(提供:日本プロゴルフ協会)

◇国内シニア◇プロゴルファー誕生100周年記念 ISPS HANDA コロナに喝! シニアトーナメント 初日(21日)◇赤城ゴルフ倶楽部 (群馬県)◇シニア6931yd、スーパーシニア6312yd(ともにパー72)

大会初日を1アンダー61位で終えた日本プロゴルフ協会(PGA)会長の倉本昌弘は、「まずは無事に終わることを願うだけ」と、初戦に続いて有観客で実施しているシニアツアーの安全に気を配った。

この日のギャラリー数は503人。「きょうは前回大会の2日目と同じくらい。土日になってギャラリーがたくさん来たときにどうなるか。やりながら改善するしかない」と、新型コロナウイルスの感染予防をできる限り施しながら、1000人程度の来場が予想される週末を見据えている。

スコットランドのロイヤルトゥルーンGCでは、海外女子メジャー「AIG女子オープン」(全英女子)が行われている。自身も試合を戦っている身ではあるが、「成績をチェックしたり、ABEMAで映像を見たりしている」とリンクスコースで苦戦する女子プロたちも気にならないわけではない。何と言っても、1982年に同コースで行われた「全英オープン」では、日本男子最高位となる4位に入った。“ポステージスタンプ”の呼び名を持つ8番(パー3)は、「1日はSWで打って、1日は5Iで打った」という記憶もある。

「ボギーの1つや2つは間違いなく出るけど、ピンプレースメント(カップの位置)をしっかり考えて大叩きしないこと。あとは風に精神的に負けたらダメ」とリンクス攻略の鍵を説明した。

とはいえ、人気や注目度の点では渋野日向子ら女子プロたちと勝負しようと思っていない。「シニアはシニアなりのできることをやっていくだけ」と、ギャラリーを入れながら無事に大会が開催できることを示していく。そのための対策や経験値を積んで、男子のレギュラーツアーや、女子ツアーと共有していく。

「観客をまったく入れないっていうことは、プロであってはいけないと思う。100人だろうと、1000人だろうと、僕は観客を入れるべきだと思っている。プロの世界は観客を入れて、はじめて興行として成り立つ」が持論だ。

ネット中継を喜ぶコアなゴルフファンだけでなく、たまたま夫に連れられてきた妻や子どもたちがゴルフに触れて、好きになる貴重な機会でもあるからだ。(群馬県渋川市/今岡涼太)

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