国内女子ツアー

放映権決裂で日テレ撤退 女子ゴルフ来季2試合減

2018/12/19 06:00
記者会見する小林浩美会長

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は18日(火)、2019年の試合数が18年から2つ減り、36試合になると発表した。試合数の減少は09年以来となる(東日本大震災による大会中止を除く)。賞金総額は37億500万円で、3300万円余り減る。

放映権の帰属を巡り、LPGAの対応に不信感を募らせた日本テレビの系列局が主催する3大会の開催が見送られた。一方で、7月に「資生堂アネッサレディス」が新規大会として加わる。

不開催が決まったのは、それぞれ主催が熊本県民テレビの「KKT杯バンテリンレディス」、中京テレビ放送などの「中京テレビ・ブリヂストンレディス」、宮城テレビ放送の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」。

国内女子ゴルフの放映権は長年、大会主催者に帰属すると解されてきた。しかし、LPGAの小林浩美会長らは昨年2月、見直しを求めて主催者との交渉を開始。来季について「放映権はLPGAに帰属する」との条件を提示したが、日テレ側との交渉は決裂した。

東京都内のホテルで記者会見した小林会長は「日本テレビが降り、合意に至らなかった」と説明した。

メジャー初戦「ワールドレディス サロンパス杯」については、日テレがLPGAとの共催から降板。LPGAは大会特別協賛の久光製薬と交渉を続け「LPGAウィメンズチャンピオンシップ」(仮称、コース未定)とし、5月に開催する考えだ。

今季まで開催された「サイバーエージェントレディス」は、下部ツアーから「パナソニックオープンレディス」が昇格して鞍替えする。(編集部・林洋平)