2018年 LPGA新人戦

首位発進の原英莉花「シード選手のプライド持って」

2018/12/06 16:26
雨の中、原英莉花が「71」でプレー。1アンダーで首位発進した

◇国内女子◇LPGA新人戦 加賀電子カップ 初日(6日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6513yd(パー72)

19歳の原英莉花が4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」でプレー。1アンダーで首位発進し、出場選手の中で賞金ランキングトップ(約2937万円/38位)の実力を見せつけた。

6番で大きく切れる2mのスライスラインを読み切り、バーディを先行。続く7番(パー3/150yd)でも8Iで2mにつけ、連続バーディとした。3アンダーで迎えた12番(パー3)のファーストパットが「雨が強くなって読みづらかった。強めに打ってしまって」とカップに蹴られ、2mから3パットのダブルボギーを喫した。「そこからパッティングのイメージが湧かなくなって」とスコアを伸ばせずホールアウトした。

内容は満足とはいかなかったが、首位で終え「1アンダーでこの位置とは思わなかった」と本音をこぼした。気象庁によると、この日の千葉県長南町の最低気温は10度。多くの選手が寒さと降り続いた雨にほんろうされ、スコアは伸び悩んだ。原も寒さ対策としてカイロを背中とお腹に2枚貼り、挑んだ。「動きが速くなって雑になりやすいので、いつも通りゆっくりやることを心掛けた」と雨や気温が低い日の注意点を解説した。

同コースで開催された11月の「伊藤園レディス」では80位タイで予選落ちした。「このコースがすごく苦手」だといい、「ティグラウンドが立ちにくく、(高い軌道の)曲線を描きにくい。グリーンも切れるところと切れないところの差が激しくて難しい」とコースとの相性の悪さを強調する。

今季は25試合に出場した。トップ10フィニッシュは5回で、最上位は8月「ニトリレディス」の3位。ドライビングディスタンス(251.90)と平均バーディ数(3.5857)で5位、パーオン率(72.6190)で6位と安定したデビューイヤーとなった。「一生に一度しかない新人戦なので楽しみつつ、シード選手としてのプライドを持って頑張りたいです」とあすに向け意気込んだ。(千葉県長南町/柴田雄平)

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