2018年 日本女子オープン

首位・菊地絵理香が3度目の正直へ「大胆にいけるか」

2018/09/29 18:45
リベンジV狙う菊地絵理香が通算10アンダーで首位に立った

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 3日目(29日)◇千葉CC野田コース (千葉県)◇6677yd(パー72)

4打差7位から出た菊地絵理香が7バーディ、2ボギーの「67」でプレーし、通算10アンダーの首位タイに浮上した。初のメジャータイトルに近づいた。

初日からティショットが不調だったが、「100yd以内がさえた」とウェッジでスコアをつくった。3打目のアプローチを2mオーバーさせ、ボギーにした5番で火がついた。6番はPWで2m、7番(パー5)は左奥5m、8番(パー3)では3Wで手前3mにつけ3連続バーディ。後半も勢いは衰えず、3つのバーディを積み上げ、ユ・ソヨン(韓国)と並びトップに立った。

「日本女子オープン」の優勝カップは、「毎年『今年こそ!』と思ってプレーしている」が届きそうで届かないシロモノだ。2013年には最終日に一時首位に立ったが、終盤の自滅で宮里美香に敗れ2位。2015年は4ホールに及ぶプレーオフの末、チョン・インジ(韓国)に優勝を譲った。悔しさは菊地の胸にしっかりと刻まれ、いまも「鮮明に覚えている」。

千葉CC野田コースでの開催は2003年以来になる。アマチュアで15歳だった菊地は14オーバーで103位(131人中)で予選落ちした。当時の苦い思い出は記憶からも消え「コースも全く覚えていない」という。 15年の月日が流れ、ツアー3勝を挙げるトッププロになった。

台風接近によりあすはタフなコンディションになることが予想されるが、「みんな同じ条件だし」と、天候を気にする様子はない。「神経質にならずに、どれだけ鈍感に、大胆にいけるかが大事」。日本一の称号は、自分自身との戦いの先にある。(千葉県野田市/柴田雄平)

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