渡邉彩香「絶対に右に曲げる」 フェード徹底で首位争いに名乗り
2018/09/27 19:09
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 初日(27日)◇千葉CC野田コース (千葉県)◇6677yd(パー72)
2015年を最後に優勝から遠ざかる渡邉彩香が、4バーディ、ノーボギーの「68」でプレー。4アンダーの4位で初日を終え、「初日にしてはすごくよかった」と満足げだ。4つのパー5のうち、3番、7番、18番と3つのホールでいずれもピンそばにつけ、小雨がパラつくなか集まったギャラリーを湧かせた。
約2年前からスイング改造に取り組み、球筋をフェードに変えた1Wショットがさえた。8月「ニトリレディス」からショット自体の調子は上向きだったが、スコアを崩すことを恐れて手先の技術に頼り、球筋が「中途半端になっていた」という。「だましだましのスイングで結果が出ても仕方ない」。結果は切り捨て、思い切って振り抜く意識に戻した。
コーチからの「左に池があると思って打て」という言葉を胸に、「絶対に右に曲げるという強い意志をもって打っている」。前週は試合を休み、地元静岡県の練習場で打ち込んだ。その結果「ティショットの気持ち悪さは全然ない。格段にゴルフをしやすくなった」と、きょうの4アンダーにつなげた。
スコアへの意識は少ないとはいえ、「もちろん、ナショナルオープンを勝ちたい気持ちはある」と気合をこめる。初日は、世界ランキング4位のユ・ソヨン(韓国)が7アンダーで首位に立つ強さを見せつけた。「ソヨンと一緒に回りたい」。決勝ラウンドでの同組プレーを目指し、ユの背中を追う。(千葉県野田市/柴田雄平)