「期待に応えられない」イ・ボミは清水キャディと“一時離別”
◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 事前情報(5日)◇小杉CC(富山)◇6605yd(パー72)
イ・ボミ(韓国)が6シーズンにわたってコンビを組んできた清水重憲キャディと、“一時離別”したことを明かした。タイトル争いからも遠ざかっている現状を受け自ら決断した。2013年に優勝した大会でリスタートを切る。
イは清水キャディに13年からバッグを任せ、16年には2年連続で賞金女王のタイトルを獲得したが、昨年は1勝で賞金ランク23位に終わった。今シーズンはここまで出場15試合でトップ10入りがなく、予選落ちが7回。「成績が悪くて、清水さんが言うことを私ができないことも悔しく、プレッシャーになっていた。期待に応えられないのが申し訳なく思った」という。
今後の専属キャディについては「まだ分からない」とし、今週はスポットでイの練習拠点である兵庫・マスターズゴルフ倶楽部の女性研修生を起用する。
前週の「ゴルフ5レディス」は開幕前に急性腸炎を訴えて欠場した。「休んで体調は良くなりました。良かったです」という復帰戦には、コーチのチョ・ボムス氏を韓国から招いてスイングの指導を仰いでいる。自身の基礎を築いてくれた力強い援軍にも「今はまだ分からないです。自分のスイングを考えるだけで…」というのが本音。「(ラウンド中にスイングを)考えなくなったらマネジメントもできるし、パッティングも良くなる」と先を見据えた。
日本女子プロゴルフ協会主催の今大会は、プロアマ戦出場のプロが、前年覇者をはじめ永久シード選手、今季の優勝者に次いで賞金ランキング順で選ばれるシステム。ランク92位のイはリストに入らず、開幕前日をコースでの打ち込みに当てた。
報道陣に対応しながら「こうやって(キャディの)質問を受けることで、『一度清水さんと終わったんだ…』と実感する。いつまでも自分の中には清水さんがいる」と思いにふけった。「ただ、清水さんがいない自分も楽しみ。忙しくなるな…と心配ですけど、ひとつひとつ準備しながらやりたい。私が良くなったら、(清水キャディに)もちろんお願いしたいです」。復活の先には、コンビ再結成という願いもある。(富山県射水市/桂川洋一)