小祝さくら 元女王に学んだ1年目の「マネジメント」
◇国内女子◇中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 初日(18日)◇中京GC石野コース(愛知)◇6441yd(パー72)
ルーキーで20歳の小祝さくらが7バーディ、ノーボギーの「65」。7アンダー単独首位で初日を終え「きょうは安定していたので、安心してプレーができた。ピンチもあまりなかった」。アマチュアだった2016年「ニッポンハムレディス」初日以来となる自己ベストスコアを満足気に振り返った。
前半で3つスコアを伸ばすと、後半12番(パー3)では6Iで右上4mにつけてバーディ。18番でも120ydからPWで左横4mにつけてバーディで締めた。「普段あまり(4~5mのパットは)入らないんですけど、きょうは思ったところに打ち出せて入ってくれた」とはにかんだ。パーオン率89%とショットも安定した。
勝みなみ、新垣比菜ら実力者がひしめく“黄金世代”のひとり。新垣は4月の「サイバーエージェントレディス」で勝利した。「そこについていかないといけない。気が引き締まったというか、心の中でもっと頑張らなきゃというのがありました」とプロ初優勝への決意を新たにした。
昨年7月にプロテスト合格の89期生は「アマチュアのときはマネジメントというのをしていなかったが、プロになって毎回考えるようになった」と勉強の日々を過ごす。前週「ほけんの窓口レディース」2日目には今季2勝のアン・ソンジュ(韓国)とラウンドし「本当にうまいなと思った。攻めるところや守るところ、ミスしたときのリカバリーに差がある」。言葉は交わせなかったものの、過去3度賞金女王に上り詰めたベテランの技を見て学んだ。
今季は11戦に出場し、予選落ちが5度。賞金ランクは42位(約617万円)につける。「いつも初日にいいスコアで回っても、結局終わってみれば、あまり良くない順位が多い。あしたはあまりスコアを気にせず、ゼロからだと思ってプレーできたらいい」と表情を引き締めた。(愛知県豊田市/玉木充)