国内女子ツアー

自滅で逃した出場権 自己ベストの新垣比菜が欲しいモノ

2017/12/07 17:07
新垣比菜は開幕戦の切符を熱望

◇国内女子◇LPGA新人戦 加賀電子カップ 初日(7日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6526yd(パー72)

今年のプロテスト合格者22人で争う2日間競技で、18歳の新垣比菜が7バーディ、ボギーなし「65」で回り、後続に4打差をつける7アンダーの首位発進を決めた。

苦い記憶を払拭した。1番で4mを入れると、「パターの感触がイマイチだったんですけど、決まってくれた」と3番で8mを流し込み2つ目。後半はピンに絡めるショットでパー72でのベストスコアを記録し「1年に1回できるかという内容。今年1番です」と満面の笑みを浮かべた。

来季前半戦の出場権をかけた先週のファイナルQT最終日(1日)は、前ホールに置き忘れたクラブを父でキャディの博昭さんが取りに戻ってプレーを停止。「遅延」で2罰打を科された。痛恨のミスで来季は数試合程度の出場にとどまることになり「すぐ他の予定もあって切り替えたけど、モヤモヤは残った」。

その後、父には「クラブを忘れたことについては怒りました。反省してくれているかわかりませんけど」と笑顔でおどけた。気持ちは切り替えたようだが逃した獲物はやはり大きい。

例年、地元沖縄県で行われている開幕戦の出場権は新垣のQT順位では届かない見通し。推薦などで出場の可能性は残るが「やっぱり自力で出たい」。今大会優勝者には開幕戦の出場権が付与されるだけに「あしたも頑張ります」と力を込めた。(千葉県長南町/林洋平)