2017年 ザ・クイーンズ

宙に舞った成田美寿々キャプテン 重圧背負い韓国にリベンジ

2017/12/03 16:16
宙に舞った成田美寿々主将。重圧をはねのけ2年ぶりの優勝を挙げた

◇国内女子◇THE QUEENS presented by KOWA 最終日(3日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇6400yd(パー72)

4ツアー対抗戦は日本が2年ぶりの勝利を挙げた。1つのボールを交互に打つフォアサム形式4試合で争った優勝決定戦では韓国に3勝1分。主将の成田美寿々は「こんなキャプテンについてきてくれて感謝している」と仲間を称えた。

重圧を背負ったキャプテンは3度宙を舞った。最終18番グリーン。最終組の試合を終えると、すでに勝利を確定させた日本チームは主将を囲んだ。「ありがとう」「お疲れさま」。チームをけん引した25歳に胴上げで感謝を伝えた。

シングルスで行われた昨年の優勝決定戦(全8マッチ)は7敗を喫して韓国に完敗。リベンジを誓った今年、主将の打診を受けた。上田桃子笠りつ子ら年上選手がいる中で、「年齢的にも真ん中だし、これまで主将の経験もない」と不安はあった。それでも選抜メンバーから漏れた昨年大会は現地観戦して必死にエールを送るなど「この大会にかける想いは人一倍強い」と引き受けた。

初日のダブルス戦で敗戦したときは涙を流し、2日目終了時点ではトップの韓国に倍の12pt差をつけられた。「ポンコツなキャプテンです」と苦笑いしたが、「韓国は強い。でも日本の強みはチームワークだから」と、より連携が重要になる最終日に向け鼓舞し続けた。

一昨年キャプテンを務めた上田は「個性ある選手をまとめるのは大変だったと思う」とねぎらうと、昨年主将の笠も「キャプテンが決まる前から美寿々ちゃんにやって欲しいと思っていた。負けん気もあるし、何より経験して欲しかった」と明かした。

優勝決定戦はポイントをリセットしたとはいえ、実力者揃いの韓国に1敗もすることなく完勝。自らの試合を終えると選手たちはチームの応援に回った。仲間に囲まれた優勝インタビュー。成田は「最高のメンバーですよ」と照れ笑いを浮かべた。(愛知県みよし市/林洋平)

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