最多4勝テレサ・ルーは賞金ランク3位 2勝の鈴木愛に敗れる
◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(26日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6448yd(パー72)
今季最多4勝を挙げたテレサ・ルー(台湾)は賞金ランク3位に終わった。一方で2勝の鈴木愛が初の賞金女王になり、同じく2勝のイ・ミニョン(韓国)は同ランク2位に続いた。
鈴木は6月の高額大会「アース・モンダミンカップ」を制したことが女王戴冠の大きな要因になった。年間38試合で2番目に高い優勝賞金3240万円を加算させ、同じく高額の「ほけんの窓口レディース」(5月、優勝賞金2160万円)を含めた2勝でタイトル争いに加わった。
対してルーは「スタジオアリス女子オープン」「ニチレイレディス」「富士通レディース」の3勝で合計3960万円の上積みにとどまった。メジャー大会の最終戦で2500万円を獲得したが、鈴木に約1600万円差をつけられた。
鈴木はツアー1位の年間16回のトップ10入りを記録。予選落ちは2度と安定感が光った。各試合の成績をもとにポイント化したメルセデス・ランキングでもトップに立った。高額大会での上位入りも多く11月「TOTOジャパンクラシック」では2位になり、ルーが勝利を挙げた3大会の優勝賞金より高額の1559万3831円を得た。
ルーはトップ10入りがツアー7位となる12度だったことに加えて、4度の予選落ちに1回の棄権と安定性を欠いた。夏場に肩の故障に苦しんだ30歳は「鈴木選手は安定感がある。私は(安定感が)なくて調子の波が激しかった。もう少し安定すれば賞金ランクも上位にいけると思う」と振り返った。
日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は「テレサ・ルー選手には少し波があった。ポイントレースでも鈴木選手が勝っているように安定感があったからこそのタイトルだと思う」と総括した。(宮崎県宮崎市/林洋平)