2017年 ツアー選手権リコーカップ

「コテンパンにされた」成田美寿々の忘れられない思い出

2017/11/24 18:29
オフの合宿でもラウンドする宮崎CC。成田美寿々は過去の苦い記憶を払拭したい

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(24日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6448yd(パー72)

22位で出た成田美寿々は、この日2番目の「68」で回り通算2アンダーの6位に浮上した。トップのテレサ・ルー(台湾)とは6打差あるが、宮崎CCを「最初に出たときに、手も足も出なかった」場所と明かし、「だから1年で一番思い入れの強い大会」と強調した。

厄介な高麗芝を苦にしなかった。2mを着実に決めた4番から3連続バーディを奪った。後半13番(パー5)で5mを読み切るなど計6バーディを重ね、「自信を持って(パットのアドレスを)構えられた」と納得した。

前週「大王製紙エリエールレディス」からパットの調子が悪く、33パットを要した初日のホールアウト後に南秀樹パッティングコーチと約1時間30分にわたり練習グリーンに居残った。「左ひざの位置が悪かった。納得いかない部分を全部消せたと思う」と好スコアにつなげた。

2012年の苦い記憶が蘇る。初出場した最終戦は出場30人中16位。グリーン周辺に生えるティフトン芝に手を焼き「出てきちゃいけないレベルで出場してコテンパンにされた」と悔しさを味わった。

「すごく悔しくて、絶対ここで勝ちたいと思って」と負けず嫌いの25歳(当時20歳)は、同CCにオフの合宿地としての受け入れを直談判。「快く受け入れてくださって」とそれからは毎年2月に訪問し汗を流してきた。今年は1週間を同CCで練習ラウンド。一般客の最終組がスタートした後の午後2時ごろからハーフを回り、「年間の会場で一番分かっていると思います」と話した。

首位の背中は遠いが、残り2日で巻き返しは可能。次週はキャプテンとしての気合いも入る4ツアー対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」(12月1日~/三好CC)が待つ。「今週優勝して堂々といきたい。ビシっと成績を出して調子良く向かいたい」と引き締めた。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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