鈴木愛は賞金女王へ前進 最終戦単独6位で初戴冠

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日（19日）◇エリエールGC松山（愛媛県）◇6550yd（パー72）

優勝すれば賞金女王が決まる状況にいた鈴木愛は、4バーディ「68」と伸ばしながらも通算15アンダーの単独2位でフィニッシュ。次週の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」を待たずしての戴冠はならなかったが、900万円の加算により賞金ランキング2位で追うキム・ハヌル（韓国）との差を1982万9631円にひろげ、タイトル獲得の可能性を大きく膨らませた。

最終戦の優勝賞金は2500万円。賞金女王の可能性を残すのは、鈴木、キム、同3位のイ・ミニョン（韓国）、同4位の申ジエ（韓国）の4人に絞られ、2位以下の3人が逆転するには最終戦の優勝が最低条件となる。鈴木は単独6位以上で、他選手の成績に関係なく自力でのタイトル獲得が決まる。

優勝スコアに2打届かなかったが、鈴木の表情に落胆の色は少ない。「今週はとにかく予選を通過して賞金を稼ぐことが目標だったので、よく頑張ったと思う」と、4日間の成績に及第点をつけた。何より、照準を絞る最終戦に好調をキープしたまま入れることが大きな収穫だ。「良いショットとパットが打てているので来週につながる。かなり良い形で、モチベーション高く行けると思います」と、言葉に自信を含ませた。（愛媛県松山市／塚田達也）

＜賞金女王戴冠の条件＞
賞金ランク／選手／最終戦成績／現在の獲得賞金／現在の金額差
・1位 鈴木愛／単独6位以上／1億3601万2631円／－
・2位 キム・ハヌル／優勝し、鈴木が単独7位以下／1億1618万3000円／1982万9631円
・3位 イ・ミニョン／優勝し、鈴木が単独15位以下／1億1193万9365円／2407万3266円
・4位 申ジエ／優勝し、鈴木が賞金0円（※）の場合／1億1126万1865円／2475万766円

※最終戦は最下位でも40万円を加算（4日間をプレーした場合）。鈴木が0円となるには欠場、棄権、失格が条件となる。

＜最終戦・LPGAツアー選手権リコーカップ上位の獲得賞金額＞
優勝／2500万円、2位／1450万円、3位／1000万円、4位／791万円、5位／650万円