2017年 大王製紙エリエールレディス

連勝が最低条件…女王へ上田桃子が狙う「逆転ホームラン」

2017/11/15 18:43
歴代優勝者の上田桃子。逆転女王には2週連続優勝が最低条件だ

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 事前(15日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6550yd(パー72)

今季あと2試合を残して、賞金女王争いは6人にしぼられた。賞金ランク1位の鈴木愛と約3430万円差の同6位の上田桃子までが可能性を残す。上田は今週と次週の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」の2連勝が最低条件と厳しい立場ながら、「一発逆転ホームランを狙いたい」と口調は力強い。

「相性はいいし、いろいろな思い出がある大会」。プロ2年目の2006年大会では当地で初めてのシード権を獲得。使用コースこそ異なるが、2007年大会(エリエールGC香川)ではシーズン5勝目を挙げ、最終戦を前に自身初の賞金女王に輝いた。「また新しい思い出を作る大会になればいいな、と思っています」と、自らに期待をこめた。

初めて賞金女王に上り詰めてから10年が経った今季。シーズン終盤までタイトル争いに加われていることへの感慨は深い。「良くも悪くも、この10年でいろいろな経験をしてきた。もう1度チャンスを得られていることは喜ばしいことだし、いろいろな引き出しも出せると思う」。

可能性を残す6人のうち、日本ツアーでの女王経験者は上田のみ。2度目のタイトルへ意欲を燃やす31歳は、ライバルたちにとって怖い存在に違いない。(愛媛県松山市/塚田達也)

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