「連覇」と「連勝」はどっちが難しい? 畑岡奈紗に3連勝の可能性
畑岡奈紗が成し遂げた「日本女子オープン」連覇は、前週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に続く2週連続優勝でもあった。大会連覇と2週連続優勝の同時達成は、過去にアン・ソンジュ(2013年)しかいない珍しい記録。どちらも達成困難な記録には違いないが、果たして大会連覇と2週連続優勝は、どちらがより難しいのか? 気になったので調べてみた。
日本女子プロゴルフ協会に残る記録(ツアー制度が施行された1988年以降)によると、これまで大会2連覇以上を達成したのは26選手で計43回。2連覇に限ると23選手(40回)で、畑岡の前には今年8月の「CAT Ladies」でイ・ボミが達成していた。大会連覇の最多記録は、「ミズノクラシック」でアニカ・ソレンスタムが達成した5連覇(2001~05年)。それに次ぐ3連覇は、「伊藤園レディス」のローラ・デービース(1994~96年)と「ニチレイレディス」の申ジエ(2014~16年)の2例がある。
一方、2週以上の連続優勝(欠場を挟んだ連勝は含まない)は、26選手で計36回が記録されている。2連勝に限ると25選手(35回)。3週連続優勝は、2007年5月に「屋島クイーンズ」「サロンパスワールドレディス」「ヴァーナルレディース」を相次いで制した全美貞ただ1人で、ツアー記録となっており、その難しさは一気に跳ね上がる。
畑岡は毎年会場の異なる「日本女子オープン」を連覇したため例外的だが、一般的に大会連覇はコースとの相性や大会へのモチベーションが関与していそう。一方、連勝はコース相性以上にその時点での圧倒的な好調さや実力が必要となりそうだ。
前々週は4打差、前週は8打差で大会記録となる通算20アンダーを記録-。2週連続でぶっちぎりの強さを見せている畑岡は今週、史上2人目となる3週連続優勝をかけて「スタンレーレディス」に出場する。昨年大会は36ホール短縮開催となったものの4位に入っている。果たして記録尽くしの18歳は今週もツアー史に残るサプライズを起こせるか?