怪物の娘・川岸史果 初の男女親子Vへ単独首位
2017/03/04 17:44
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 3日目(4日)◇琉球GC(沖縄県)◇6617yd(パー72)
首位タイから出た国内男子ツアー6勝の川岸良兼の次女・川岸史果(22)が5バーディ、1ボギー「68」でプレーして通算9アンダーで単独トップに立った。後続とは2打差。このまま開幕戦を制すれば、前年プロテスト合格者としては2012年の斉藤愛璃以来で史上2人目となる。男女両ツアーをまたぐ親子優勝は史上初(※)の快挙となる。
ピンを刺す、鋭いショットを連発した。前半の4バーディはすべて1m以内につけて奪った。同組の大城さつきが「全部ピンに向かっていった」と驚がくする内容。前日までの強風はなくなり穏やかな陽気で、川岸は「狙っていけた」と充実の表情を浮かべた。
昨年末に手術をした右足腓骨(ひこつ)の古傷は痛みを残す。「終盤に痛みが出た」とした前日も、キャディの母・麻子さんと入場料1300円のスーパー銭湯で処置を施した。10分ごとに風呂と水風呂に交互につかり、母のマッサージを受けた。「きょうは痛みも出ずにできた」と戦える状態に戻した。
プロツアー16戦目で迎える初の最終日最終組。追いかけてくるのはアン・ソンジュやイ・ボミ(ともに韓国)ら歴代賞金女王だ。強豪を前に「アンさんは目の色を変えてくると思う」と引き締めた。
「あれが川岸良兼の娘と言われるけど、あれが川岸史果の父だねって言われるようにしたい」。覚醒し始めた怪物の娘は、重圧を跳ね返せるか。(沖縄県南城市/林洋平)
(※)1991年の国内男子ツアー「関西オープン」で杉原輝雄(通算28勝)の長男・杉原敏一が優勝した例がある。
【お知らせ】当初配信記事の見出し「日本ゴルフ史上初の親子Vへ」、本文中の「男女両ツアーで親子優勝は史上初」を訂正しました。