畑岡奈紗が10日午後に会見 女子最年少ツアープロ誕生へ
国内女子ゴルフで史上最年少のツアープロが、間もなく誕生する。2週前の「日本女子オープン」を制したアマチュアの畑岡奈紗(17=ルネサンス高3年)が10日午後、東京都内で記者会見し、プロ転向を表明する。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の規定に沿うと、畑岡は今月21日までに「単年登録」の手続きを行い、LPGAから承認されればツアープロとして優勝翌日から1年間のツアー出場資格を得られる。すでに手続きに必要な書類を提出済みで、10日に承認を受ける予定だ。
同制度によるプロ転向は、2003年9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を当時高校3年生で制し、翌10月に表明した宮里藍に続いて2例目。畑岡は、当時18歳110日だった宮里を抜いて女子最年少ツアープロ(17歳271日)となる。
畑岡は来季米国ツアー出場権をかけた20日からのセカンドQTに出場するため、12日に渡米予定。国内プロデビュー戦は、11月11日に開幕する「伊藤園レディス」が有力視されている。
<過去のアマ優勝→プロ転向例>
■ 宮里藍/2003年10月7日(18歳110日)
東北高校3年生で出場した03年9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で優勝。1973年「トヨトミレディス」を制した清元登子から30年ぶり、ツアー史上2人目のアマチュア制覇を果たした。その9日後の10月7日に同校でプロ転向を表明。プロデビュー戦は翌11月の「伊藤園レディス」で、通算5オーバーの51位タイで予選落ちだった。
■ 石川遼/2008年1月10日(16歳115日)
当時15歳だった07年5月、高校1年生で出場した「マンシングウェアKSBカップ」でツアー最年少優勝を果たし、一躍時の人となる。08年1月10日に都内の会見場でプロ転向を表明。最年少プロ(当時)の誕生は、約300人の報道陣が詰めかける社会現象となった。国内のプロデビュー戦は同年4月の「東建ホームメイトカップ」。首位タイで最終日を迎えるなど千両役者ぶりを発揮し、最終的に5位タイで終えた。
■ 松山英樹/2013年4月2日(21歳36日)
東北福祉大の2年生だった11年に出場した「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝。翌年から2年間のツアー出場権を手にし、13年4月に母校でプロ転向を表明した。翌週のプロデビュー戦「東建ホームメイトカップ」で10位タイの成績を収めると、次週の「つるやオープン」で早々に優勝。転向後から2戦目にしてプロ初タイトルを飾る規格外の強さを見せつけた。