2016年 マンシングレディース

兵役明けの弟が日本初観戦 キム・ハヌルは連覇へプレッシャーなし?

2016/09/15 19:01
プロアマ戦では集中した表情を見せたキム・ハヌルも、弟の話になるとほおが緩んだ

◇国内女子◇マンシングウェアレディース東海クラシック 事前情報(15日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6397yd(パー72)

参戦2年目のキム・ハヌル(韓国)が連覇を狙う。2011、12年と賞金女王になった母国でも同一大会連覇の経験はないが「自分でもおかしいと思うくらいプレッシャーがない」とリラックスした表情を浮かべ、プロアマ戦で最終調整した。今年8月に兵役を終えた弟のテウォンさんが来日し「弟と話したりしているので、普通でいられるのかな」と微笑んだ。

多くのギャラリーを引き連れる人気ぶりは、170センチでスラリとした容姿だけが理由ではない。賞金ランク5位、平均ストローク3位、パーセーブ率2位と実力を発揮している。担当マネジャーは「日本の生活やコースに慣れてきたことが大きい」と説明する。

イ・ボミ(韓国)のライバルと言われながらツアー参戦したが、昨季は今大会を迎えるまでトップ10入り1回と決して目立つ存在ではなかった。だが、昨年大会の勝利で注目度は増した。今季は序盤から活躍し「コンビニで会った人に声をかけられることも」あるという。「優勝したときの場面がよみがえってきますね。いま日本でプレーできるのも、去年ここで優勝したこともあると思う」と回想した。

未経験の挑戦にも心強い味方がいる。2014年に陸軍に入り、約2年間の兵務を全うした弟が、日本ツアーを初めて応援に来た。同じくゴルフをする弟は、韓国での試合はたびたび訪れていた。「故郷に帰ってきた感じがする」。弟想いのスマイルクイーンは、ほおを緩めた。(愛知県美浜町/林洋平)

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