2016年 ほけんの窓口レディース

ただいま復活中…渡邉彩香が敗戦の中でみつけた収穫

2016/05/12 20:12
渡邉彩香は前週惜敗も「収穫はあった」

福岡県の福岡カンツリークラブ和白コースで開催される国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」の開幕前日、現在賞金ランク3位で日本勢最上位に立つ渡邉彩香がプロアマトーナメントに出場した。気持ち新たに臨みたい今週だが、前週のメジャー「ワールドレディスサロンパス杯」での惜敗に、“完全復活”とまではいかないようだ。

今季前半戦でもっともモチベーション高く臨んだ試合だっただけに、元々は切り替えが早いという渡邉でも「まだ…引きずっています」とうつむき加減。「試合は毎週ある」と自身の尻を叩き、普段通りのトレーニングをこなして、ようやく集中力が高まってきたという。

「ショットの調子は良い」と本人が語るプレー内容は、平均バーディ数1位(3.9667)、パーオン率2位(72.5926)が示すとおり。持ち前の飛距離に加え、精度も高まったショットがスコアメークを支えている。このオフに重点的に取り組んだというアプローチはバリエーションが増え、気持ちの安心感を増している。

今季9戦で5度のトップ5と成績は安定しているが、勝利には手が届いてない。優勝した選手との差は?プレーを振り返るたびに「“何か”が足りない」と、ひたすら練習に打ち込んでいる。今季1勝目までの距離は確実に縮まっていると信じたい。

前週の惜敗にも「それだけはうれしかった」と語る収穫があった。渡邉が今シーズンの目標とするリオ五輪出場に向け、世界ランクが9ランクアップして46位に浮上。依然、日本勢4番手には変わらないが、出場圏内となる2番手(大山志保=39位)が見える位置までたどり着いた。

7月4日(月)時点で世界ランク50位以内ならば、海外女子メジャー「全米女子オープン」の出場権も得られる。「1つでも順位を上げて行きたい」と、一歩一歩着実に臨んでいく構えだ。(福岡市東区/糸井順子)

2016年 ほけんの窓口レディース