2016年 ヤマハレディース葛城

変わるためには別れも必要 2勝目へ鈴木愛の決断

2016/04/02 19:16
肉体改造の効果? 最終日を前に優勝争いに加わった鈴木愛

国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」の3日目。10位から出た鈴木愛が1イーグル4バーディ、3ボギー1ダブルボギーと出入りの激しい内容ながら「71」と1つ伸ばし、通算1アンダーの4位タイに浮上した。

終盤に飛び出した起死回生のイーグルだった。1つ落として迎えた後半16番パー4の2打目。残り162ydのフェアウェイからグリーン手前10mにキャリーし、そのままラインに乗ってカップイン。「左に引っ掛けそうだったので手を放した」と、とっさにグリップから右手を離した機転も奏功し、今季初イーグルに両手を上げて喜んだ。

新たな変化に挑むシーズンでもある。「今年は1人でやろうと思った」と、昨シーズン終了後に小学5年生当時から師事してきた南秀樹コーチと決別。1人の判断で調整を進めたこのオフは、夏場の疲労対策のため、初の食事制限にも取り組んだという。

「基本的に豚肉と鶏肉、キノコ、野菜、魚しか食べなかった」。炭水化物はできるだけとらず、米を食べるのは1日1回だけ。香川県在住の鈴木にとって、うどんが食べられないことが何よりも「きつかった」という。約2カ月に渡った食事制限の甲斐もあり、約3キロの減量に成功。トレーニングで筋力も増やし、シーズンを万全の状態で乗り切る準備を整えた。

今のところコーチ不在の影響は見られず、ショットは開幕戦から好調をキープ。「久しぶりに優勝のチャンス。優勝できるように頑張りたい」と、最終日のプレーに期待を込めた。(静岡県袋井市/塚田達也)

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