2016年 アクサレディス in MIYAZAKI

もちろん優勝したいけど…大山志保がやきもきする理由

2016/03/24 19:24
「ショットは凄くいい」と手ごたえを口にする大山志保が地元の大ギャラリーの前で活躍を誓う

地元宮崎の大会。「メジャーと同じくらい。この大会は(勝ちたい)ナンバー1かも」と言うのは当然だ。「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の初制覇を目指す大山志保が、それでもモヤモヤするのは訳がある。

次週は海外メジャー初戦「ANAインスピレーション」に参戦する。8月のリオデジャネイロ五輪出場を目標に掲げているが、世界ランキング上位2位までが濃厚な日本代表争いでは現在、3番手(世界ランク43位)。米国を主戦場とする宮里美香(同35位)、野村敏京(同42位)とのデッドヒートが続く中、世界ランクポイントの高い「ANA-」で上位に食い込みたい思いが強い。

ところが、米国に向かうため、予約できた国内の乗り継ぎ便は大会最終日の27日の夕刻発。「チケットは今朝、取りましたよ。(満席で)危なく取れなくなるとこだった」と笑わせた。

「え?優勝したら?間に合うの?」

報道陣の素朴な質問に、大山は「あれ?」と一瞬考え込んだ。優勝すれば、表彰式や記者会見が控える。会場から宮崎空港までは17キロで、予約便に間に合うかどうか微妙になる可能性もある。

「でも(優勝したら)なんでもいいですね」。月曜日の朝、空港でやきもきしながらキャンセル待ちをする大山の姿を見られるかもしれない?(宮崎市/林洋平)

2016年 アクサレディス in MIYAZAKI