国内女子ツアー

葭葉ルミがナイキの看板プロに 日本女子で初のグローバル契約

2016/01/28 18:19
ナイキゴルフと総合契約を交わした葭葉ルミ。年間3勝の目標を掲げて新シーズンに臨む

ナイキゴルフは28日、女子プロゴルフの葭葉ルミとクラブ、ボール、シューズ、ウェアの総合契約を発表した。期間は複数年。米国オレゴン州に構えるナイキ本社とのグローバル契約は、日本の女子プロでは初めてとなる。

葭葉は2012年にプロテスト合格の22歳。昨年は「樋口久子 Pontaレディス」で3位となるなど活躍し、賞金ランク41位に入り2年連続でシードを確保した。予選会を通過した同年の「全米女子オープン」では初めて海外メジャーを経験し、14位に入る健闘を見せた。

ナイキ本社にとって、契約の決め手となったのはこの全米女子オープン。もともと葭葉の名前はナイキジャパンを経由し、契約プロ候補のリストに挙がっていたが、海外メジャーでの活躍が現地スタッフの目にとまり、一気に契約締結へと加速した。

バスケットボールに励んだ中学校3年間にナイキ製のシューズを愛用していたこともあり、葭葉にとっては「昔から大好きだった」馴染み深いブランド。2週間前に訪れたナイキ本社で改めてクラブをテストし、「開発チームとも話して、とても信頼を置けたことが(契約した)1番の大きな理由」と話した。

記者会見では、同じくナイキ契約プロのロリー・マキロイ(北アイルランド)からの「ナイキはつねにアスリートとしてさらに上を目指すことを気づかせてくれる。ルミさん、君のゴルフ人生に無限の可能性を与える終わりなき挑戦の世界へようこそ」という祝福の手紙が紹介され、「何も聞いていなかったのでビックリ」と壇上で喜びに浸った。

昨年までクラブはヤマハ、ボールはダンロップ、ウェアはジャックバニーと契約。今年からは、日本女子で唯一のナイキ契約プロという看板を背負う。国内ツアー初優勝が待たれる成長いちじるしい若手は「目標は年間3勝。ナイキさんのサポートが大きいし、それくらいの選手になっていきたい」と、新シーズンに向けて大きな目標を掲げた。(編集部・塚田達也)