2015年 マンシングウェアレディース東海クラシック

SB監督の父胴上げから一夜 工藤遥加「私も良い報告を」

2015/09/18 18:43
父・公康氏のリーグ制覇から一夜。初日14位発進と上々のスタートを切った工藤遥加

「私も頑張って良い報告をしたい」--。前夜にリーグ優勝を決めたプロ野球の福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督を父に持つ工藤遥加が、国内女子「マンシングウェアレディース東海クラシック」初日、首位と4打差の2アンダー14位で上位発進を決めた。

なかなか普通の家庭では起こらない“父胴上げ”の一報は、友人との夕食を終えた後、家族からのLINEでもたらされたという。「家族としてホッとしました。次は私? その気持ちはありますね」。父の現役時代から“勝つ”ということに向き合う姿を間近で見ながら育ったのだから当然だ。

この日は5バーディ3ボギー「70」でプレーし、ひとまずV圏内で週末に期待を繋いだ。

かつてはコース脇に姿を見せることもあった父は、常勝軍団の監督に就任して多忙になった今季も、合間を見つけては女子ツアーの速報ページをチェックし、「いつも心配していくれている」という。早くツアー初優勝を報告したいところだが、今季の最高成績は5月の「サイバーエージェント」12位。15試合で予選落ちを喫している。

「甘えられないというのもあって」父親にゴルフの相談事を持ちかけることはほとんどない。「自宅に帰ると、父が野球のデータを見ながらそのままソファーで寝てしまっていることもある。ゴルフのことを直接聞くより、そういう頑張っている姿を見ると励みになる」。競技は違うものの、努力が報われた父親の背中を追って、戦っている。(愛知県美浜町/塚田達也)

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