2015年 meijiカップ

無欲を貫けるか?三塚優子が51位→3位浮上

2015/08/08 17:50
「気合いはほどほどに・・・」三塚優子が首位と1打差に浮上。あしたは最終日、最終組でスタートする

北海道の札幌国際CC島松コースで開催されている「meijiカップ」2日目、51位から出た三塚優子はショットが冴え、6バーディ、ノーボギーの「66」をマークして首位と1打差の3位に浮上。2011年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」以来となる、ツアー通算5勝目を射程圏に捕らえた。

裏街道のトップで出た三塚は10番で幸先良くバーディ発進とすると、前半に4つのバーディで急浮上した。「ショットが良かったので、バーディはほぼ1ピンについた」と得意のショットでチャンスを量産。時折強く吹いた風も、「風向きは一定で、難しく感じなかった」と、ノーボギーのラウンドで自身の言葉を証明した。

今季はトップ10が4度と好調。だが、不振に喘いだここ数年を受け、この日の好成績も「良い時もあれば悪い時もある」と受け止め方は変わらない。「体力的、精神的な部分で恐怖心は増している。いちばん怖いもの?ゴルフがいちばん怖い」。怖いもの知らずだった20代を過ぎ、来月31歳を迎えるプロ8年目の三塚も変わったのか。

「日本女子プロ-」を制した複数年シードが切れた2014年に賞金シードも喪失。昨年のQTを10位で通過して今季の出場権を得た。前週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」終了時点での獲得賞金額は、1808万2666円で27位。賞金シードをほぼ手中に収められるという算段ながら、「まだ予断は許さない。2000万円台に乗せるまでは」と慎重な姿勢は崩さない。

「優勝はあくまで結果。あしたのラウンド中に考えることではない」。勝ちたい、勝ちたいという気持ちこそが空回りさせ、結果として自滅に導いてしまうことを知っている。「伸び伸びやるだけ」。最後まで無欲を貫けるか?(北海道北広島市/糸井順子)

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