藤田光里が猛チャージで首位「すべて良い状況」 復帰キャディ”勉強”になった
2015/06/12 19:54
国内女子ツアー「サントリーレディス」の2日目。5打差を追う藤田光里が8バーディ、2ボギー、この日のベストスコア「66」をマークし、通算10アンダーで首位タイに浮上した。前半14番からの4連続バーディで加速をつけると、後半も4番から3連続。首位スタートの成田美寿々をとらえ、4月に初優勝を果たした「フジサンケイレディス」に続く今季2勝目へ前進した。
今週を前に、初優勝をともにしたエースキャディ大江順一さんの職務停止処分が解け、「再スタートな感じ」と位置づける4日間の大会。「ショットの調子もいいし、回っていて楽しい。今はすべてが良い状況でやれています」と、記者会見場で話す表情も明るい。
「きょうもショートアイアンとウェッジが良かった」というピン射程圏からのショットは、中でも3バーディを奪ったパー5で冴えわたった。いずれも2打目を56度のウェッジで狙える得意距離に刻み、17番は66ydから2m、1番は80ydから1.5m、4番は94ydから20cmにつけ、ビッグスコアへの流れを築いた。
ツアーでは5月の「ほけんの窓口レディース」以来の復帰戦となった大江キャディは「久しぶりにバッグを担いだけれど、良い状態が安定して続いていました」と、藤田の変わらぬ好調ぶりを確認。3週間前の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」プロアマラウンド中の行動が不適切とされて受けた処分については「いろいろと勉強をさせてもらったし、これを糧にしていきたい」と述べた。
ここ数週間は騒動の渦中にいた藤田だが、ラウンド後は80人以上のギャラリーがサインの列を作るなど、今も人気ぶりは健在だ。仕切り直しを誓う2人が、今週はプレーで注目の人となる。(兵庫県神戸市/塚田達也)