1打差2位発進の表純子 夫婦ゲンカは温泉で仲直り
新潟県のヨネックスカントリークラブで開幕した「ヨネックスレディス」初日、2013年大会覇者の表純子が6バーディ1ボギーの「67」で回り、5アンダーとして、首位のテレサ・ルー(台湾)に1打ビハインドの2位でスタートした。
「ショットは上出来」と、1ピンに寄せるチャンスメイクとした1番、2番、4番では、惜しくも逃したが、5番で約9mを入れてバーディを先行。「読み過ぎから、強めに浅く」変えたタッチで、その後も前半に2つ、後半に3つのバーディパットを沈めた。17番では、残り85ydの第3打を52度のウェッジで約1.5mにピタリ。これを沈めて静かにガッツポーズを作った表を、夫でキャディの広樹さんは肩を叩いてねぎらった。
実は、前週の「リゾートトラストレディス」の2日目をラウンド中、コースマネージメントに関する意見を巡って、広樹さんとの夫婦ゲンカが勃発していた。
安全策を提案した広樹さんに対し、表はライの悪い状況にも関わらず、グリーンを果敢に攻めていったという。結果はハザードにつかまりボギー。このボギーが火種となった。
表は「ナイスボギー」と自己評価したが、夫は「ナイスボギー?ほれ見ろ。40歳にもなって19歳のゴルフをしてるのか」と“口撃”。表は“無言の抵抗”を数ホール続けたが、そこは大人の2人とあって、「黙っていたらスコアにならない」と、すぐに不毛な冷戦にはピリオドを打ったという。
そんな2人は、普段、仲間を交えて過ごすことが多いというが、今週の月曜日には「急きょ計画して予約した」という新潟県の湯沢温泉で、夫婦水入らずの時間を過ごした。「そこで仲直り・・・ってわけじゃないですけど(笑)」と照れ笑いしたが、非日常の経験は、今週フレッシュな気持ちで臨めている理由のひとつになっている。
新潟に来た際には恒例となった大好きな“釣り”も、今年はまだお預けだが、過去の優勝のイメージと、「みんなが苦労するコースが好き」という一風変わった嗜好もあっての好発進。「ここに来ると元気になる」という言葉どおり、大会2勝目に向け、絶好のスタートを切った。(新潟県長岡市/糸井順子)