国内女子ツアー

堀琴音と柏原明日架 大物ルーキー2人は明暗

2014/12/05 19:34
堀琴音は45位で終了。辛くも来季のツアー出場権を確保した

来季国内女子ツアーの出場優先順位を決めるファイナルQTは5日(木)、4日間全72ホールの戦いを終了。今季女子ツアーのアマチュア旋風をリードし、今年8月のプロテストで一発合格を果たした堀琴音とは柏原明日架は、それぞれ通算16オーバーの45位、通算18オーバーの58位で終え、対照的な表情で初めてのQTを振り返った。

コースを包む緊張感に加え、4日間を通して吹き荒れた強風によりオーバーパーの選手が続出した今年のQT。「きつかった。これがQTなんだな、と衝撃を受けた」という堀は、3日目「77」を叩いた時点で32位から50位に沈み、クラブハウスで涙したという。

しかし、「今日が一番がんばった」という最終日は「75」に抑え、45位のポジションは今季ベースで来季20試合程度の試合数を確保。加えて、10月の下部ツアー優勝によりすでに出場を決めた来季開幕戦と2戦目、さらに推薦上限の8試合を加えれば、大半の試合への出場が可能となる。

来季ツアー出場権を逃し「想定外」。柏原明日架は58位で4日間を終えた

一方の柏原は、初日、2日目の「80」が響いて上位通過はならず、来季は下部ツアーがメイン、レギュラーツアーは推薦出場に限られる見込み。「(来季は)試合に出ることしか頭になかったので、想定外でした」と肩を落とした。

「1つの試合のつもりでいければ大丈夫だと思っていたけど、QTという名前に負けてしまった。試合が始まる前からの反省点があった」

失意の中でも、前を向くしか道がないことは分かっている。「まだ、やらないといけない課題はたくさんある。時間はたくさんあると思うし、プラスに考えて、毎回良いコンディションで試合に臨みたい」と、限られた試合数の中で最大限の成長を誓った。「今年はオフなんてないです。(来季への始動は)今からです」。(静岡県袋井市/塚田達也)