有村智恵は好相性大会も復調ならず…45位タイで終戦
2014/10/12 18:57
静岡県で開催された国内女子ツアー「スタンレーレディス」に参戦した有村智恵が、1バーディ5ボギーの「76」と最終日にスコアを崩し、通算3オーバーの45位タイで3日間の戦いを終えた。
今季米女子ツアーでは不完全燃焼に終わった有村だが、2009年に優勝し、11年大会ではホールインワン&アルバトロスの同日達成もあって2勝目、12年大会では自身初となる連覇も達成した好相性の大会。だが今年は“ミラクル”で沸かせた情景を再現することはできなかった。
「2年前の自分とはプレーの仕方も状態も違うから、好スコアを出せないのも仕方のないこと」と、自分を納得させながら迎えた最終日。“裏街道”の10番から出て、バーディは1番の1つだけ。「きょうはスコアを狙っていった結果がこうなってしまった。まだまだ調整しないといけないことがたくさんある」と、せめて気持ちの上での積極性を心がけた1日を冷静に振り返った。今週を通じての気丈なプレーは、かつての自分との差をくっきりと浮き彫りにしていた。
まずは今後の課題も含めて「自分の中でやるべきことを整理していきたい」と1からのリスタートを計画している。米女子ツアーでの来季のシード権獲得が絶望的な状況を受け、先月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から国内にフィールドを移して連戦を続けてきたが、自身にとっての次戦『伊藤園レディス』まではしばしのオフ。しっかり充電と修正に充てる予定だ。
優勝争いで幾度も相手を突き放してきた気持ちの強さは、ゴルフファンの多くが知る有村の持ち味。12月に控える米Qスクールに向け、いまある手応えを確かにし、再び輝きを取り戻したい。(静岡県裾野市/糸井順子)