“楽しみながら真剣なゴルフ” 木戸愛は7位浮上
2012年の「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」でツアー初優勝を果たした木戸愛が、思い出の舞台で快調にスコアを伸ばした。3アンダー14位タイでスタートすると、7番からの3連続を含む7バーディ、2ボギー。通算8アンダーまでスコアを伸ばして首位と4打差の7位タイに浮上した。
今季は国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」から3試合連続で予選落ちを喫するなど調子を落とす時期もあったが、2週前に行われた「日医工女子オープン」では4位タイに入り、上向きになってきた。
その理由を「今季からスイングを見ていただいている芹澤(信雄)さんのおかげです」と話す木戸。前週のオープンウィークは現在木戸と並び7位につける西山ゆかり、男子の宮本勝昌らと3日間のミニ合宿を敢行した。「ショートゲームを中心に見てもらいました。私は(手首の)コックを使ったアプローチをすることが多かったので、ノーコックをベースに教えていただきました」。早速試合で活用し、パーセーブにつなげている。
「あとは気持ちの面ですね。(芹澤さんから)明るく楽しみながら真剣にゴルフをしなさいって言われました」。精神面でのアドバイスも受けて、今週を迎えた。その教えを忠実に守り「今週は楽しくできています」と笑顔も多い。
2年ぶりの大会制覇に向けて会場入りした木戸は「ラウンド前に、ここで勝ったんだとか思い出しました。やっぱり、コースのイメージは良いです。グリーンも読みやすいし、決め打ちができているのでスコアにつながっていると思います」と、気分良くスコアを伸ばしてきた。
バーディ量産も可能なコースだけに首位との4打差も逆転不可能な数字ではない。“楽しみながら-”を貫いて、2年ぶりの優勝をつかみ取ることはできるか。(茨城県阿見町/本橋英治)