木戸愛が今季初の1桁フィニッシュ!父のアドバイスも発奮材料に
2014/07/06 18:01
富山県にある八尾カントリークラブで開催された「日医工女子オープン」の最終日、木戸愛が5バーディノーボギーの「67」でラウンドし、通算11アンダーの4位タイと今季初となる1桁フィニッシュを決めた。
2012年7月の「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」での優勝以降、昨季は7度のトップ10フィニッシュを飾った木戸。今季は4度の予選落ちを喫し、3月の「アクサレディス in MIYAZAKI」での10位が最高位と出遅れが目立った。この日は自身「相性が良い」というコースで、最終日をノーボギーとし、上位でフィニッシュした。
「一球入魂。3日間を諦めずに落ち着いて粘りのゴルフができた」と清々しい表情でクラブハウスに戻ってきた。「優勝したい、バーディが獲りたいとティグラウンドに立った瞬間から気持ちが先走り、今自分のやるべきことを見失っていた」ことを吐露。予選落ちしては学んでを繰り返し、その経験の積み重ねがこの日のプレーに生きた。
きっかけは先週の月曜に妹・侑来、父・修氏との食事中の会話だった。当然3人の話題はゴルフになるのだが、木戸はスポーツ選手でもある父に思い切って今思っていることを伝えてみた。「『通常トレーニングに充てていた月曜日も、今はとにかく球を打ちたい』って言ったんです。そしたら『それはトレーニングと同じくらい大事なこと。うまくバランスをとりながらやりなさい』って言われて」木戸の進むべき道へ、プロとしてアスリートの先輩として背中を押した。
結果や欲だけを追い求めて突き進んだ前半戦。やりきれない悔しさが木戸の新たな奮発力となる。今やるべきこと、結果への過程に目を向けた今、その奮発力でリスタートするシーズン後半戦は2週間後からスタートする。(富山県富山市/糸井順子)