2014年 日医工女子オープン

笠りつ子、古閑美保のゲキに「あ、そっか。私下手なんだ!」

2014/07/04 18:14
古閑美保のゲキで復調!?の笠りつ子 首位と2打差5位発進

国内女子ツアー「日医工女子オープン」が4日(金)、富山県の八尾カントリークラブで開幕。笠りつ子が、首位と2打差、5アンダー5位の好スタートを切った。

朝から小雨がぱらつく中、9時15分にティオフした笠。前半を2バーディ1ボギーで折り返した。迎えた後半12番(パー3)では7番アイアンで放ったティショットをピン手前1メートルにつける正確なショットでバーディを奪取。続く13番では2メートル、14番では5メートルを沈めて3連続とした。

「ドライバーが飛んでくれたので、セカンドショットを短いアイアンで打てたのが良かった」と、天候不良をものともせず、精度の高いショートアイアンでピンに絡めた。

今季は16試合に参戦し5度のトップ10フィニッシュを飾っているが、6月の「サントリーレディス」、「ニチレイレディス」と2戦連続の予選落ち。これまで「ゴルフは楽しい」としか思ったことがないという底抜けに明るい笠が、「練習するのも嫌になった」と言うほど気持ちが落ち込んだ。そんな時、笠にゲキを飛ばしたのは、他ならぬ同郷の姉御分、古閑美保だ。

タレントとしての活動など多忙を極める古閑は、「ニチレイ-」の週に食事を共にした際、「落ち込んでるのはメンタルが影響?それは単に技術が足りないだけよ」と軽々と言ってのけたそう。その言葉を受けた笠は反論の意もなく、あっさりと「あ、そっか。私下手なんだ!」と納得。打てる技術もないのに落ち込むのは間違い――その開き直りが、沈んだ笠の心を引き戻した。

「ようやく良い流れになってきた。考え方ひとつですね」と、沈んだハートの跡形は今やこれっぽっちもない。辛口ゲキでお尻を叩いてくれた先輩に、ツアー通算3勝目の報告という嬉しい形で感謝の気持ちを届けたい。(富山県富山市/糸井順子)

2014年 日医工女子オープン