2014年 日医工女子オープン

「Today No.1」横峯さくらは目標通りの首位発進!

2014/07/04 17:16
「Today NO.1」の目標通り、7バーディノーボギーのラウンドで首位発進を決めた横峯さくら

富山県の八尾カントリークラブで開幕した「日医工女子オープン」の初日、横峯さくらがトーナメントレコードタイ記録となる7アンダーの「65」をマークして、若林舞衣子と並んで首位タイの好スタートを切った。

「100点に近い」という横峯のラウンドは7バーディ、ノーボギー。1番(パー5)の3打目をピン奥3メートルにつけてバーディ。3番でもピン手前3メートルに寄せて序盤から攻勢をかけた。この日は「セカンドショットの距離感がいい」と全てのホールでパーオンに成功、ピンに絡めてバーディを奪取した。

大会初日、夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏と決めた横峯の目標は「Today No.1」。一見、高い目標と思われがちだが、これには森川氏のメソッドがしっかりと含まれている。「ヨネックスレディス」で新たに再設定した“OKライン”。目標設定を高くし、自然と生まれる“欲”に対しての“OKライン”を下げることで、そのプレッシャーへ機能させていく。「目標をクリアできて嬉しい」と横峯の表情は明るかった。

100%の力を注いで臨んだという2週間前の「全米女子オープン」では、トップ10フィニッシュ(7位タイ)の好成績を収め、確かな自信とともに得た物はフルショットの重要性。100ヤード以内のアプローチを除いたショットでは、フルショットすることでスイングの緩みを防ぎ、リズムを崩すことなく打てるという考えだ。これによって方向性も安定し、「(コースマネジメントを)シンプルに考えられるようになった」ことがこの日のプレーに作用した。

そして海外メジャーの手土産はもうひとつ。無欲の状態では“OKライン”は機能しない。「数少ないバーディチャンスの中で、入れたいという気持ちが強くなった」と、悔しさ、嬉しさといった感情と正直に向き合うことを、2週間前の大舞台で取り戻した。プレーはシンプルに、そして感情は赴くままに――。今週はまた新たなプレースタイルで、V争いに名乗りを挙げる。(富山県富山市/糸井順子)

2014年 日医工女子オープン