1万円でも来て欲しい!申智愛のラブコール
2014/06/28 17:49
先週の「ニチレイレディス」で今季初優勝を飾った申智愛(韓国)が、今週も好調だ。千葉県にあるカメリアヒルズCCで行われた「アース・モンダミンカップ」の3日目、6バーディノーボギーの「66」で通算9アンダーとし、首位と5打差の7位タイに浮上した。
降ったり止んだりを繰り返した雨は、コースをソフトにして、飛距離の短い申にとっては苦しい展開。436ヤードの6番(パー4)では、ドライバー、3Wと繋いだがグリーンエッジまではまだ25ヤード残っていた。「それを4メートルにつけてパーパットを決められました。バーディもたくさん獲れたけど、パーセーブできたのが嬉しいです」。
先週は出場権のあった「全米女子オープン」をスキップして、日本ツアーで優勝を勝ち取った。「自信になったし、今年は日本でやると決めたので、早く日本に慣れたいです」とやるべきことは明確だ。
リーダーボードの上位には、申から見て日本ツアーの先輩にあたる全美貞やアン・ソンジュが控えている。「ミジョン姉さんとは韓国でもプレーしたことはないけど、アンさんとは韓国でプレーしたことがある。2人とも、私より日本で長くプレーしているので、ラクに、楽しくやっているように思えますね」。申が目指すのは、単にスコアで追いつくことだけではない。
ちなみに、今大会の最終日のチケットは1万円。申は「高くてびっくりしました」と目を丸くした。「でも、その分大会でおいしいもの(無料で食べ放題)とか、いっぱい準備しているし、バーディをたくさん獲って見ていて楽しいと思われるプレーをしたいので、高いと思わず来てください」。ファンあってこそのトーナメント。元世界ランク1位の選手はさすがによく理解されているようだ。(千葉県袖ヶ浦市/今岡涼太)