2014年 アース・モンダミンカップ

初優勝なるか?酒井美紀もマッスルバックで開眼

2014/06/28 17:19
アイアンをマッスルバックに変えて飛距離も伸びたという酒井美紀。首位タイで最終日へ

千葉県袖ヶ浦市にあるカメリアヒルズCCで行われた「アース・モンダミンカップ」3日目、コースレコードタイの「64」をマークして通算14アンダーとした酒井美紀が、全美貞と並んで首位に立った。

8バーディ、ノーボギーの「64」は、これまでの「65」を上回る自己ベスト。2番で残り110ヤードをPWで4メートルにつけてバーディとすると、5番、7番でも同じく110ヤードをPWで2メートル以内につけてバーディ奪取。PWが好調だと見ると、14番(パー5)でも2打目を3Wで「抑え気味に打って」110ヤードを残し、この日7個目のバーディをもぎ取った。

先週、マッスルバックアイアンに変えた葭葉ルミが初日に首位発進を決めたように、酒井も今週からスリクソンのマッスルバックアイアン(Z945)を使って好プレーを続けている。これまでPWのフルショットは110ヤード計算だったが、新アイアンでは120ヤードで読んでいる。「みんなから難しいって言われるけど、逆にしっかり打てるので良かった」と、飛距離も伸びて、「少し楽に振れている」と笑顔を見せた。

今季は2位が2回に、3位と4位が1回ずつ。だが、悲願の初優勝には届いていない。「プレー中、波に乗っているのに自分で切ってしまうことがある。どうしても周りを見てしまうことがあるので、自分の世界にもうちょっと入りたい」と、最終日は精神面を課題に挙げた。

11年に起こった東日本大震災の翌年から今週まで、「試合に出られるのが嬉しくて休んでいない」と、出場資格のある試合には休むことなく出続けている。その頑張りが報われる日も遠くはなさそうだ。(千葉県袖ヶ浦市/今岡涼太)

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