葭葉ルミが“男前アイアン”投入で首位発進!
国内女子ツアー第16戦「ニチレイレディス」が20日(金)、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コースで開幕。プロ3年目の葭葉ルミが、初日に5バーディ、2ボギーの「69」をマークし、3アンダー首位の好スタートを切った。
2012年にプロテスト合格。昨年末のクオリファイ29位で出場権を掴んだ今季、第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 」で、自己ベストの6位タイに入った。5回の予選落ちを含む調子の変動はある程度想定内。だが、「感触は悪くない」のに、スコアには繋がらなかった最近の流れにピリオドを打って表情が晴れた。この日はパーオン率77.777%、外したのは18ホール中4ホールと、アイアンショットが冴え渡った。
好調の要因は、“新クラブの投入”。以前からその時機を窺っていたという葭葉は、今週のラフを長めにしたコースセッティングを見て、攻略目的もあって決断を下した。それまで使っていたヤマハ「RMX マレージング アイアン」から、小ぶりのヘッドでラフでからの抜けのいい「RMX ツアーモデル MB アイアン」(シャフト:N.S.PRO モーダス3 120R)に変更した。実際に男子プロが好んで使うハードスペックなクラブ。葭葉本人も“男前クラブ”と表現するそのクラブを武器に、15番ではラフから115ヤードの第2打をピン1メートルにピタリと寄せてバーディを奪った。
「もともとはダメ元で作ってもらったクラブ。飛距離も5ヤード程度落ちるけど、ようやく自分の感覚と、距離感が相違なく安定する」。
シーズンもいよいよ中盤戦に差し掛かり、そろそろ本腰を上げる時。世間の注目を浴びるFIFAワールドカップを例に挙げ、「サッカーもゴルフも結果が全て。ゴルフはどんなに凌いで凌いで2オーバーに抑えたとしても、結局調子を判断するのは結果」と、現時点の決意を語った。クラブだけじゃなくハートも男前な葭葉。結果は、勝つか負けるかの2つしかない―。この好機をツアー初優勝へと繋げるか。(千葉市若葉区/糸井順子)