勝みなみが45人抜き! 3打差4位で決勝ラウンドへ
総勢16人のアマチュアが出場した「サントリーレディスオープン」は予選ラウンド2日間を終えて、7人が決勝ラウンドに進出。中でも一番スポットライトを浴びたのは、49位からスタートした勝みなみ。7バーディ、1ボギー、この日のベストスコアに並ぶ「66」をたたき出し、首位に3打差に迫る通算5アンダー4位タイへのジャンプアップを果たした。
5月「ワールドレディスサロンパスカップ」2日目の急浮上(115位→35位)を彷彿とさせた猛チャージ。昨日、タッチが合わずに29打を要したパットは、「たぶん気持ちの問題。明日は入る、と思って寝ました」との楽観的な願いが通じての25パット。同じく初日のラウンドで、バックスイングで違和感を覚えていたというショットも、ホールアウト後の練習で「バックスイングで力を入れないようにした」との矯正がピタリとはまり、一気に上昇気流に乗った。
前半3番で、ピン上10メートルを沈めバーディ先行。さらに4番(パー5)、6番(パー3)と伸ばすと、折り返し直後の10番では6メートルを決める。唯一のボギーを叩いた12番直後の13番、14番で2連続、さらに最も難度が高い最終18番では、フェアウェイから残り132ヤードをピン右奥4メートルに乗せ、これを沈めてガッツポーズ。「最低でもパーであがりたかった」という難所を7つ目のバーディで締め、トップ5に飛び込んだ。
決勝ラウンドを前に絶好のポジションに座り、2ヶ月前の再現への期待が一気に高まる中、「アマチュアですし、優勝とかはまったく考えていません。目標は楽しく回ること、第2の目標としてローアマチュアを獲りたいです」と、周囲の喧騒をよそに明日からの決勝ラウンドを冷静に見つめていた。
同順位には同じくアマチュアの森田遥と佐々木笙子も並び、明日の3日目はアマチュア3人が同組でプレー。データが残る2002年8月以降に限れば、3サムでアマチュア3名が同組となるのは女子ツアー史上初めてとなる。(兵庫県神戸市/塚田達也)