好成績ならマスク着用!?吉田弓美子の乙女心
福岡県で開幕した国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」の初日、5バーディ2ボギーの「69」をマークした吉田弓美子がアマチュアの柏原明日架と並んで首位発進を決めた。再びのアマチュア旋風も予感させる第1ラウンドとなったが、吉田は「今日は余力を残した感じですね」と涼しい表情だ。
実力を100%発揮せず温存したという意味ではない。「2、3メートルのバーディパットを前半だけで3回外してしまったので、タラレバになってしまいますが、もうちょっと伸ばせた感じですね」と、チャンスを決めきれなかったことを、2日目以降のさらなるポテンシャルとして前向きに「余力」と表現していた。
昨季は3勝を果たし賞金ランキングで5位に入った吉田だが、今季は4月の「ヤマハレディース」で2位に入ったのが1回で、それ以外は優勝争いに絡めていない。現時点で賞金ランクは20位。「いつも初日に出遅れるんですけど、今日は良かったですね。ショットで短いかなと思ったら良かったり、奥かなと思ったら意外とピンに寄っていたり。そういう意味では、運にも恵まれた1日でしたね」。ラウンドを振り返る視線は冷静だ。
吉田はこの時期、花粉症予防のためのマスク姿がトレードマークとなっているが、この日はマスク無しでのラウンドだった。「暑くてマスクをしていると口の周りが肌荒れをしてしまって。明日も暑いと思うので、できれば無しでいきたいんですよね」。スギ花粉のピークを過ぎ、今週は「芝花粉」がきついという吉田は、ときおり鼻水をすすりながらラウンドを続けた。
「でも、最終日とか良い位置でラウンドすることになったらマスクをするかも」。多くのギャラリーやテレビカメラが吉田のプレーを追いかけ始めれば、再びマスク姿になる予定だ。「だって、鼻水たらしているのは恥ずかしいじゃないですか。乙女なんですから(笑)」。最終組でラウンドする大会2日目もスコアを伸ばしたら、急遽マスクを着用することになるかもしれない。(福岡県福岡市/本橋英治)