地元の福田真未 コースは「知りすぎて苦手」
国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」が開催される福岡CCまで、車で30分以内という立地に自宅がある福田真未。“通いゴルフ”になる今週は「気分的にはすごく楽です」と話しながらも「でも、コースを知りすぎていて苦手なんです」と本音を明かしている。
今季9戦に出場し、すでにトップ10入りが4回と好調を維持する福田。賞金は1,500万円を超え、ランキングでは16位につけている。「まずはシード権を確実にしたいので、2,000万円を目指しています」。昨年実績では1,800万円でシードを確保できているが、自身はボーダーラインを少し高く設定している。
「地元での試合なので、応援してくれる方も多いのですが、試合前から優勝とかは考えられないので、まずは上位に入れるようにしたいです」。生まれ故郷の佐賀県での「Tポイントレディス」での3位や、熊本県での「バンテリンレディス」6位など九州で優勝争いに加わってきただけに初勝利の期待も高まるが、冒頭の“苦手意識”が脳裏をよぎる。
「プロになる前は毎日のように通わせていただいていたんです。練習をして、お客さんがスタートしきったらラウンドをして。もう何回ラウンドしたか分からないぐらいです。だから、打っちゃいけないポイントが各ホールににあって、ティグラウンドに立った瞬間に過去のミスを思い出しちゃって」。
実際にプロ転向後に出場した2012年「フンドーキンレディス」、そして昨年と同コースでの大会は予選落ちに終わっている。しかし、昨年までと違うのは、ゴルフの調子の良さだ。「今季はまだ1試合しか予選落ちをしていませんし、今年は予選は通れると思います」。試合前の練習ラウンドと、プロアマ戦を経て、苦手意識を克服する手応えは掴んだ。
「以前は少し調子がいいと思うと、その感覚を信じてノリでやっていましたが、今年は調子の良さに流されず、基本の練習やルーティンをしっかりと行っています」。ひたむきな姿勢で連戦を続ける福田のシード獲得の目標は、今大会で単独5位(賞金600万円)以内に入れば達成することになる。(福岡県福岡市/本橋英治)